VOL3405 2024.10.24

山学高で復興庁職員による出前授業「福島の復興」を考える
~震災から13年。災害を風化させない 復興庁が山梨初の授業~
~山学高特進コース40人が「復興」で何ができるかを議論~


10月23日、山梨学院高校で国の行政機関復興庁の職員による「福島の復興」について考える出前授業が行われた。復興庁では2022年度より、全国各地の中学・高校へ復興庁職員を派遣する出前授業が行われており、この出前授業は山梨県では初の試みで山学高2年生の特進コースの1クラス40人が通常授業の一環として出席した。「福島の復興はどのくらい進んでいるのか」、「震災を風化させないためにはどうすべきか」、「どうしたら風評の影響を払拭できるのか」などのテーマで福島の復興をクラス全員で考えた。出前授業は初めに復興庁宇野善昌事務次官が東日本大震災の概要、復興の現状、残され課題などを紹介。その中で復興の課題では福島原子力発電所の重大事故に触れ、『除染は進み福島産の農水産物は現在、健康に影響のない放射線量になっているが、いまだに風評被害の影響があり、原子力災害の復興はまだ終わっていない。そのためには原子力災害を知ることが大事でそのためには復興に対し一人一人が何をできるか考えてみよう』と問いかけた。その後、出席した生徒が8グループに分かれ、用意された3つのテーマを一つ選びグループディスカッションを行い、様々な意見を発表した。それに対しての寸評で宇野事務次官は「災害の恐ろしさ、災害について風化させず、語り継ぐこと」が重要であると指摘した。この様子は多くの報道各社が取材に訪れ、関心の高さを示していた。授業終了後には生徒たちへ福島産のリンゴが配られた。

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