青空が広がる甲子園球場。3月18日午前9時、一塁側アルプススタンド後方の通用口の門が開くと、「第97回選抜高校野球大会」に出場する32校が入場。先導するのは大阪府・京都府警察音楽隊。まずは、前回優勝の史上4校目連覇を狙う群馬・高崎健康福祉大高崎高校が入場。続いて前回準優勝の兵庫・報徳学園高(今回は選出されず)主将のみが続いた。この後は北から順に行進。前々回優勝、前回8強の山梨学院高は12番目に入場。山学高のプラカードを掲げた加藤あさひマネージャー(3年)を先頭に、選抜旗を持つ梅村団(3年)ら登録選手20人全員が締まった表情で両手を大きく振り行進した。この後、セレモニーが続き選手宣誓が行われた。各出場校32校の主将が選抜旗を持ち、選手宣誓の市立和歌山高校・川邉謙信主将を囲んだ。川邉主将は、昨年100周年を迎えた選抜野球の歴史と伝統の重みを伝えながら野球人口減減の危機感を訴えた。「皆さん、高校野球は好きですか。私たちは高校野球が大好きです。先輩方が紡いできた歴史と伝統のあるこの大好きな野球を魅力あるものに発展させ、未来の高校球児へと繋いでいく責任があります」と高校野球を愛する人たちに心に届く決意を述べた。開会式の最後は、大会歌「今、ありて」で選手を開会式後の13日間の戦いに送りだした。合唱は神戸山手女子高校。今、改めて「今、ありて」の歌詞の一部を記す。『ああ、甲子園 草の芽 萌え立ち 駆け巡る風は 青春の息吹か 今ありて 未来も扉を開く 今ありて 時代もつながり始める』。(歌詞・阿久悠)。開幕後の1回戦は柳ケ浦高(大分)対二松学舎高(東京)。山梨学院高は大会3日目(20日予定)登場。1回戦2試合目、強豪天理高と対戦する。(※選手たちの学年は新学年)。
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