第九回酒折連歌賞実行委員会(川手千興委員長)は1月31日、第九回酒折連歌賞の各賞を発表した。応募数34,652句の中から、大賞・文部科学大臣賞には、東京都の村上京子さん(43歳)の作品が、佳作には、小林未紅さん(35歳・静岡県)、津島綾子さん(16歳・山梨県)、金本かず子さん(57歳・山梨県)が、アルテア賞最優秀には、藤原拓磨さん(14歳・静岡県)が選ばれた。大賞の村上京子さんは、問いの片歌「ぽんと肩たたかれてまた歩きはじめる」に「木には木の風には風の言葉があって」と答えの片歌を詠んだ。廣瀬直人選考委員長は「この答えの片歌、気持ちをとり直して踏み出した時に聞こえてきた音は、たとえそれが木や風のような自然の音でも、人間と同じ感情を持っているように思えるものです。この自然との交流には気持ちを立て直そうとする明るさが表現の底にあって、快い印象を受けました」と讃えた。なお、最高年齢は97歳、最低年齢は4歳。海外からは149句が寄せられた。
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