Vol.84 2002.2.12号
平成13年度 山梨学院学生チャレンジ制度
【報告書 第4号】
「戦没者遺骨収集 〜硫黄島〜」公開
山梨学院大学学生センターは2月12日、平成13年度山梨学院学生チャレンジ制度の報告書第4号を公開した。これは、半田博昭(法2年)が「平成13年度第二次硫黄島戦没者遺骨収集・調査後期隊」として、参加した実施内容を報告している。半田さんは戦没者遺骨収集活動の動機を「大学1年生の夏休み、実家の長野市松代町のアルバイト先で、中学の先輩にあたる清水裕介さんに、硫黄島の戦没者遺骨収集の話を聞いた」。この時、「戦後56年が経過した今でも、ご遺骨がご遺族のもとへ戻っていない事を知り衝撃を受け、自分に何か出来ることはないかと考え戦没者遺骨収集に関心を持った」と言う。それから、「平成12年12月硫黄島、平成13年6月ロシアのハカシア自治共和国」に、「そして、今回の硫黄島戦没者遺骨収集・調査後期隊参加」で、戦没者遺骨収集は3回目になる。半田さんは「長野市松代町には、松代大本営があり戦争に深く関連していることは知っていた」が、「当時硫黄島を指揮していた栗林中将が、同郷で、しかも、お墓が実家の墓の隣であることがわかり大変ショックを受けた」と言う。この事で、さらに「何か運命的なものを感じ、硫黄島に対しての関心が一気に高まった」と言う。硫黄島での作業は「常時30℃を越す炎天下の中で行われたり、地熱の噴出する狭くて熱い壕においても作業を行った」と言う。半田さんらは、帰還後の12月20日に千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、遺族や代議士が参列のもと遺骨引渡式を行った。半田さんは「硫黄島では、20,129名の方々が亡くなっている。しかし、遺骨収集は8,000柱余りにしか至っていないのが現実」と言う。今後も「硫黄島をはじめ、ロシア等の各地の戦地や抑留地へ、戦没者遺骨収集を続けていきたい」と、熱く語った。 この報告書は、1.実施内容、2.結果報告、3.実施後の感想、4.アルバムという構成になっている。
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