第91回全国高校野球選手権山梨大会は7月26日、ついに決勝戦の日を向かえた。参加39校の頂点を決める頂上決戦は、甲府城西・石和・塩山・身延を下して進出した第3シード“地方私学の雄 山梨学院”とノーシードから驚異の破壊力で強豪校を次々に打ち破ってきた“公立の星 古豪甲府工”の対決となった。山学のマウンドは4試合目の山田祐也(3年 猿橋中)、甲府工のマウンドは6連投の小俣駿(3年 大月東中)。大月市出身の両チームエースが体力と気力を振り絞って、小瀬スポーツ公園野球場夏最後のマウンドに上った。灼熱の太陽の下、試合は午後1時6分に開始された。いきなりゲームが動いた、1回裏2死2塁の場面で山学の主将4番羽田翔(3年 甲府南シニア)がレフトオーバーの先制2塁打、羽田は3回裏にもタイムリー殊勲打、巨漢のキャプテンが体でチームを引っ張った。エース山田祐也はボールに魂を込めた、7安打されたが失点はわずか1点、154球の粘投だった。守備陣は美技を連発した、ピンチの度にファインプレーで山田を盛り立てた。決して強いとは言えない山梨学院高校野球部は、砂田グラウンドで流した汗と努力とどこにも負けない気力で、平成12年以来9年ぶり4回目の夢の甲子園出場をつかみ取った。
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