山学短大で専門的実践力外部試験
パティシエコース2年生が試験に挑戦
学びで培った製菓技術の集大成を発表

山梨学院短期大学食物栄養科パティシエコース2年生が製作したオリジナルスイーツを外部の専門家が審査する「専門的実践力外部試験」が2月10日に行われた。学生にとっては2年間の学びで身に付けた製菓技術を形にするいわば卒業制作。いかにして商品価値のあるスイーツを生み出せるか、午前中に3時間の制限時間内で素材・味・デザインに工夫を凝らした品を製作、午後からは一人一人が仕上げた作品のプレゼンを行い、製菓・製パン分野の専門家による、見た目・味・食べやすさ・商品価値についての審査が行われた。
山梨学院短期大学では、製菓衛生師にかかわる専門的な実践力がどれだけ身についているかを外部の専門家が審査する「専門的実践力外部試験」を2016年に導入、23年度までは山学短大独自の認定資格「スイーツマイスター実技試験」と併せて実施してきたが、昨年度から地域の食材を活用した「スイーツマイスター試験」を7月に行い、製菓技術審査に特化した「専門的実践力外部試験」を2月に実施する形に変更された。
実践力外部試験は、洋菓子・和菓子・製パンの3分野から一つの分野を選ぶか、複数の分野を組み合わせて「オリジナルスイーツ」を製作するというもの。挑んだのは卒業を控えた18人の2年生、午前中に3時間の制限時間内でスイーツを作り上げ、午後から仕上げた作品のプレゼンテーションをそれぞれが行い、山梨県洋菓子協会の野田清彦会長(審査委員長)、山梨県製パン協同組合の小野曜理事長、オーナーパティシエの橋本隆男氏の3人の外部審査員と羽畑祐吾学長、中川裕子食物栄養科長が素材の活用性・オリジナル性・製菓技術・視覚性・味覚性の5つの視点から、A評価(優れている)・B評価(普通)・C評価(劣る)の3段階で採点し、専門的な実践力がどれだけ身についているかを審査した。審査結果は3月13日に本人に通知される。講評で野田清彦審査委員長は「長年やっている僕らが思いつかないような、このままお店に出してもいいような作品がいくつもありました。指導と努力の賜物だと思います。卒業後、この業界に就職する人もいると思いますが、人の口の中に入るものを作る仕事です。責任感を持って仕事に臨んでください」とはなむけの言葉を贈った。試験を受けた一人、石川結芽さんは「試作を繰り返しました。一つのことが成功するともう一つのことが失敗してしまうことがあり、色々考えて作りました。オリジナルなレシピができた時は嬉しかったです。パティシエ菓子作りとサービスの両方ができるカフェに就職が決まったので、プロの先生方に習ったことを生かして、人に喜んでもらえるお菓子を作っていきたい」と夢を膨らませている。18人の2年生の多くは、卒業後、県内外の製菓店などに就職する予定。オリジナルスイーツの開発を通じて身に付けた製菓技術を、専門職での活躍につなげていくことが期待されている。
(文 井出昌孝)(カメラ 平川大雪) 2026.2.10

