第107回全国高校野球山梨大会決勝戦 山学高3年ぶりV
日本航空高に先制許すも、逆転3年ぶりの夏の甲子園出場
春・夏連続出場。“夏のため”全校全力甲子園で全開

7月10日に開幕した「第107回全国高校野球選手権山梨大会」決勝戦が7月23日に行われ、3年ぶり夏の甲子園、春・夏連続出場を狙う山梨学院高と前回大会優勝で2連覇を目指す日本航空高が午前10時、すでに夏の日差しに照らされた山日YBS球場で激突。試合は、日本航空高が先制。山学高が追いかける展開になったが接戦の末、山学高が優勝を飾った。日本航空高の先攻で開始された。山学高の先発は準決勝で好投した檜垣瑠輝斗が決勝戦マウンドも託された。1回表、檜垣は日本航空高1番に粘られ四球を出すと犠打、安打、四球とつながれ一死満塁のピンチに、5番日本航空高エースに敵時打を打たれ2点を先制された。檜垣はその後、立ち直り味方の援護を待った。山学高は4回裏、先頭打者4番横山悠が左中間二塁打、6番萬場翔太の右前打で1点を返すと、8番田村颯丈郎の犠飛で同点に追いつくも、5回表に2連打と死球で一死満塁から次打者の内野ゴロの間に1点を失い、再びリードされた。しかし、山学高打線はしぶとく、5回の裏、先頭の2番宮川真聖が右翼スタンドへ本塁打を放ち同点。山学高は6回裏にも先頭打者8番田村の安打を足掛かりに、相手の失策から1点を奪い、この試合初めてリードした。7回表、山学高は菰田陽生をリリーフに送り、1点を阻止する万全策を取った。菰田はピンチを背負う場面もあったが、無失点に抑え、4対3の接戦を制した。山学高はチーム一丸となり、3年生の悲願だった3年ぶり夏の甲子園切符を手にした。