山梨学院大学ニュースファイル

第98回選抜高校野球大会 山梨学院、準々決勝で惜敗

Vol.3591 | 2026年3月27日

連投の渡部、木田が好リレー
「つなぐ打線」援護できず1点に泣く

第98回選抜高校野球大会第9日は3月27日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、山梨学院は専大松戸(千葉)と対戦、1対2と惜敗しベスト4進出はならなかった。
山梨学院は1、2回戦で好投した2年生左腕・渡部瑛太が前日に続いて登板。初回に1点を失ったものの、その後は立ち直り七回までスコアボードに0を並べたが、八回に勝ち越しを許した。
打線は専大松戸に1点を先制された直後の二回に追い付き、試合を振り出しに戻した。しかし、その後はチャンスを逃し追加点を挙げられず、好投した渡部を援護できなかった。
優勝候補の一角に挙げられ3年ぶり2回目の全国制覇を目指していた山梨学院だが、1点差に涙を飲み準決勝進出を逃した。

連投の渡部が2失点の好投。木田も後続ピシャリ

【渡部から木田へ好リレー】 
前日の大垣日大戦で119球を投げ2失点と好投した2年生左腕・渡部瑛太がこの日も登板した。初回2死一塁で自らのボークで二塁進塁を許すと、4番バッターにレフト前に運ばれ1点を献上。しかし、その後は打たせて取るピッチングに徹し二、三回は三者凡退、七回まではランナーを出すも要所を締めてスコアボードに0を並べた。
八回1死二塁でセンター前に運ばれ専大松戸に勝ち越しを許すと、四球で1死一、三塁とされマウンドを木田倫大朗(3年)に譲った。渡部はこの日も114球7回1/3を投げ被安打7、失点2と好投した。
1死一、三塁のピンチを背負いマウンドに上がった木田。専大松戸のスクイズバントを自ら捕球するとそのまま光永捕手にグラブトス、追加点を許さなかった。続く打者を中飛に打ち取り、わずか6球で前日に続き完璧なリリーフを見せた。

二回2死から下位打線がつなぎ追い付く

攻撃は初回に機動力を見せた。2死一、三塁の時、一塁走者が二塁盗塁の間に三塁走者が本塁を狙った。ここは相手捕手から二塁への送球を遊撃手がカットしバックホーム、先制点を逃した。
1点を先制された直後の二回、2死から7番・菅原歩夢(3年)がライト線に二塁打。続く8番・光永惺音(2年)も一塁強襲のライトに抜ける当たりを放ち2死一、三塁とした。ここで甲子園に来てからヒットのない9番・島田達矢(3年)がレフト前にタイムリー。2死から下位打線の3連打で同点に追い付いた。
しかし、その後は打線がつながらず、六回1死一、三塁で7番・菅原がスクイズを失敗、飛び出していた三塁走者が三本間に挟まれアウト。好機を逃した。
七回は連続四死球で無死一、二塁と勝ち越しのチャンスだったが、次打者バントの打球が転がらず送りバント失敗。1死一、二塁と好機は続いたが2番杉村空飛(3年)の当たりは不運にも三塁ライナー、二塁走者も併殺となった。
さらに八回と1点を追う九回は、ともに1死一塁の後、次打者がショートゴロで併殺に倒れた。

試合結果

山梨学院高先発打順・守備位置       ※〇内数字は学年

 1.(中)石井陽昇③、2.(右)杉村空飛③ 、3.(左)金子舜②、4.(三)藤田蒼海③ 、
 5.(DH)高橋輝③、6.(遊)住友輝人② 、7.(一)菅原歩夢③ 、8.(捕)光永惺音②、
 9.(二)島田達矢③ 

 [投手]渡部②⇒木田③ ▷ボーク 渡部=1回 [捕手]光永
 渡部=投球回7回 1/3 打者数33 投球数114 被安打7 奪三振4 与四死球4 失点2 自責2  
 木田=投球回   2/3 打者数2 投球数6 被安打0 奪三振0 与四死球0 失点0 自責0

 [打撃]安打7《長打=二塁打 菅原》 四死球4 三振2

この夏、この場所に必ず戻ってきます

【菰田主将、ベンチで声を掛け続ける】
22日の初戦で左手首を骨折した菰田陽生主将(3年)は、この日もベンチでチームのサポートに回った。試合中はベンチの最前列から大きな声を掛け続けた。七回の守備では伝令役としてマウンドに向かいナインを落ち着かせ、追加点阻止に貢献した。
試合終了直後、整列に向かう菰田は走りながら唇をグッとかみ締めた。「夏、この場所に必ず戻ってきます」と決意を新たにした。
吉田洸二監督は「先発ピッチャーはよく投げたが、試合の主導権を握ることができなかった。渡部は甲子園に来た時には(投手として)4番目くらいだと思っていましたが、高校生の成長はすごい。菰田のけがなど非常に学びが多く、チームが成長できた大会だった」と振り返った。

【意義あるベスト8。夏の「成長」を期待】
2026年センバツ、結果はベスト8。しかし、準々決勝は終盤「つなぐ山梨学院」が影を潜めた。それでも菰田主将を欠いての8強は意義があり、夏に向けて「チームの成長」を期待させる大会だった。

(文 古屋賢二)(カメラ 平川大雪) 2026.3.27