山梨学院高、天理高破り初戦突破。インターハイ男子ホッケー1回戦
先制されるも第1Qに追い付き逆転
終盤、猛追され2失点も焦らず勝ち切る

男子第89回全国高等学校ホッケー選手権大会(インターハイ)は8月8日、滋賀県米原市内で開幕した。山梨学院高は1回戦で天理高(奈良)と対戦、4対3で逃げ切り2回戦に進出した。試合は第1Q(クオーター)8分に天理高に先制を許したが、2分後に山学高が同点に追い付いた。さらにその3分後、追加点を入れ第1Qを2対1として前半を終了。山学高は後半の第3Q、4Qに1点ずつを加えて終盤まで4対1とリードした。しかし、反則で数的不利な状況となった52分、54分に立て続けに失点、天理高に4対3と追い上げられた。残り6分、嫌なムードの漂う中、山学高は最後の勝負どころで踏ん張り、そのまま4対3で逃げ切り初戦を飾った。
第1Q、MF望月蒼生が同点、逆転弾
【男子1回戦 山学高4-3天理高】
山学高は第1Q7分、天理高にPC(ペナルティーコーナー)を与えると、相手#10の強烈なシュートがゴールを割り失点、先制を許した。スタンドから「(気持ちを)切り替えるぞ。切り替え、切り替え」の声援が飛ぶ。
山学高は10分、PS(ペナルティストローク。サッカーのPKに相当)を獲得。ここで#8MF望月蒼生が落ち着いて決めて1対1、同点に追い付いた。山学高は徐々にペースをつかみ、敵陣でプレーする時間が増える。
すると13分、相手左サイドのサークル内に攻め込み、ゴール正面で待っていた#8MF望月蒼生にスルーパス。望月は一瞬の間を置いて振り向きざまシュート、ゴールネットを揺らした。山学高は第1Qのうちに逆転に成功、スコアを2対1とする。第1Q終了間際、天理高に続けて2つのPCを与えたが、落ち着いて守り失点を防いだ。
第2Qは互いに一進一退の攻防でスコアレス。2対1のまま前半を終了した。
3点のリードを終盤1点差に詰め寄られる
第3Q8分、山学高が放ったシュートを相手GKが弾き、こぼれ球を#14FW加納遵人が押し込み、スコアを3対1とする。
第4Q4分、山学高がPC獲得、頭脳的なセットプレーを見せた。ゴールライン際から#15FW中澤海慈がパッシング。サークル外の中央付近で待ち構えていたストッパー#6DF阿部兼丈が正確に止める。横で待っていた#8MF望月蒼生がフリックシュートと見せかけると、相手ディフェンダー3人が望月めがけ突っ込んで来た。望月はシュートせず、ディフェンダーが動いて生まれた右の空きスペースにパス。待ち構えていた#5DF飯野耀太が受け止め、最後は#7DF三原幸斗が強烈なフリックシュート。相手GKは身動きできずボールはネットを揺らした。残り約10分でスコアは4対1に。
しかしこの後、3点を追い掛ける天理高の猛チャージが始まる。
第4Q7分、山学高が反則で数的不利な状況になると、ゴール右の混戦から相手#12に角度のない位置から打たれ入ってしまう。天理高が1点を返しスコアは4対2。
その2分後、天理高がカウンター攻撃。山学高サークル内へ絶妙なセンタリング。フリーの天理高#12がボレー気味にシュート。連続失点。残り7分を切った時点でスコアは4対3。1点差に詰め寄られ、試合の行方は分からなくなった。
残り5分、山学高#15FW中澤海慈がパスを受け自らドリブルで上がりシュート。相手GKが弾いたこぼれ球を押し込む。一瞬、入ったかと思われたが、際どいところでセーブされ追加点ならず。
残り3分、天理高にPCを与えたが、相手の拙攻に助けられた。何とか同点に持ち込みたい天理高は最後まで必死の攻撃。しかし、山学高は焦らず落ち着いて反撃をかわし1点のリードを守り逃げ切った。
勝ち切れたのは大きいが3失点は反省点
【與野蒼太主将の話】
最初は良い流れで始まって4点取れましたが、最後はカウンターで決められ続けて2失点したのは反省点です。勝ち切れたことは大きいですが、3失点しているので、2点しか取れていなかったら負けていた。気持ちを切り替えて明日の試合に臨み、明日も勝ち切って3回戦に進めるよう頑張ります。
人数的に不利な時間を守り切れたのは良かった
【高野雄介監督の話】
強豪の天理高戦に向けて準備してきた通り、前半は優位に展開できました。しかし、第4Qに立て続けに失点し、もう1点失うとシュートアウトになって負けるパターン。うちのМFが余計なカードをもらい5分間、人数的に少ない状況。相手は1点差なので押せ押せムード、危ない状況でした。ただその時間を守り切れたのは良かった。いい準備をして明日を迎えたいと思います。
試合結果

《山学高登録メンバー》※〇数字は学年、◎印は主将
#1GK仙洞田光弥③、#2DF志村咲太郎③、◎#3DF與野蒼太③、#4DF井上怜音①、#5DF飯野耀太②、#6DF阿部兼丈②、#7DF三原幸斗①、#8MF望月蒼生②、#9MF中村和優①、#10MF秋山波琉②、#11GK志村優斗①、#12MF飯野響介①、#13有井陸人、#14FW加納遵人③、#15FW中澤海慈②、#16FW小野快斗①、#17FW磯結羽至①、#18米山蒼太郎③
(文 古屋賢二)(カメラ 平川大雪) 2026.8.8

