2025 全国高校サッカーインターハイ1回戦
山学高は盛岡商高に4対1の快勝、好調スタート
FWオノボの2得点に続き、交代選手も結果を残す

2025年度「全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」が7月26日に福島県Jヴィレッジで開幕し、4大会連続9回目出場の山梨学院高校サッカー部は、同日に住鉱エナジーマテリアルNARAHAピッチで1回戦を岩手県代表の盛岡商業高校と対戦した。山学高は試合の立ち上がりから攻め込み、多くの決定機を作るも得点には至らず。嫌な流れに傾きかける中、前半31分にMF田中雄大(3年)からのスルーパスに抜け出したFWオノボフランシス日華(3年)が相手GKをかわし、冷静にシュートを決め先制。前半を1対0で折り返すと、後半6分、カウンターから盛岡商高に得点を許し、1対1に追いつかれる。それでも後半14分、MF横田椋(3年)の左からのクロスを収めたFWオノボのミドルシュートが決まり、2対1で再び勝ち越しに成功すると、後半33分にはMF細田康貴(3年)がFWオノボへワンツーからのクロスをボレーで決め、3対1に。更に後半アディショナルタイムには、DF藤井サリュー(2年)の左CKからFWメアスソムナン(2年)が頭で合わせて4対1に点差を広げ、そのまま試合終了。大量得点で初戦に勝利した山学高は、翌27日の2回戦を近大和歌山高と対戦する。
「令和7年度全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」は全国47都道府県から計52チームで全国一を争う大会で、今大会で59回目の開催となる。山梨学院高校サッカー部は山梨県大会を勝ち抜き、4大会連続9回目の出場を果たした。また、同クラブは今年から高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグの1部に昇格し、2位に付ける(7月26日時点)等、順調なチーム作りを行っている。2018年以来、2度目のインターハイ制覇を目指し、今大会へ挑む。1回戦は、岩手県代表の盛岡商業高校と対戦した。
試合記録

◆山梨学院高出場メンバー ※〇内数字は学年
GK 1青木拓実②、DF 2藤井サリュー②、13中村嘉希③(後半0分→3岩崎詢平②)、15冨井悠真②、24明石琉聖②、MF 6山田琉翔③、7田中雄大③(後半27分→FW16竹内 蓮③)、8高見啓太③cap、11横田 椋③(後半35分→27比嘉純太郎③)、20薮野壮二朗②(後半14分→10細田康貴③)、FW 9オノボフランシス日華(後半35分→18メアスソムナン②)
◆控え選手
GK 17渡邊修斗③、DF 5横内皇大③、12神山康介②、FW 19手塚蒼一郎②
◆試合経過
山学高は試合の立ち上がりから攻め込み、前半11分にFWオノボフランシス日華(3年)のゴール前でのシュートや、前半13分にMF田中雄大(3年)、15分にDF冨井悠真(2年)が決定機を作り、前半19分にはセットプレーからDF冨井のヘディングがゴールポストに弾かれる。得点が奪えず嫌な流れに傾きかける中、前半31分にMF田中からのスルーパスに抜け出したFWオノボが相手GKをかわし、右足で冷静にシュートを決め先制に成功。前半をこのまま1対0で折り返すと、後半6分、カウンターから盛岡商高に得点を許し、1対1の同点に追いつかれる。それでも後半14分、MF横田椋(3年)の左からのクロスを収めたFWオノボがミドルシュートを決め、2対1で再び勝ち越し。後半33分には途中出場のMF細田康貴(3年)がFWオノボとワンツーからのクロスをボレーで決め、3対1に点差を広げる。更に後半アディショナルタイムには、DF藤井サリュー(2年)の左CK(コーナーキック)から、途中出場のFWメアスソムナン(2年)が頭で合わせて、4対1となり試合を終える。
◆監督、選手コメント
大場健史監督:
「初戦なので少し硬さは見られたが、メンバーも後半代えながらもトップのオノボが点を取ってくれて、交代した選手たちもしっかり結果を出してくれたのは収穫だと思います。失点のところはしっかり改善して、明日の2回戦に向けて準備していきたいです。(ハーフタイムでは)後ろのディフェンスラインがバタバタしていたので、1枚代えてアンカーの山田も含めてしっかり後ろを落ち着かせて、フォワードのラインと中盤のラインも立ち位置を代えて、攻撃的に戦えたと思います」
オノボフランシス日華選手:
「(1点目について)パスを受けたときにGKが来ていたので、少し斜めに行こうとしたら(相手GKの)腕が伸びてきて、自分が思う方向には(ボールが)行かなかったのですが良いコースに行ってくれました。トーナメントなので、苦しい時間帯にどれだけ点を決められるかが大事だと思っています。(2点目は)自分のところに浮き球のパスがきて、良いトラップができて、シュートフェイントから切り返して、あとは(足を)振るだけでした」
細田康貴選手:
「途中から出場でしたが、絶対に決めてやろうという思いでピッチに入りました。1週間前に手を骨折してしまって、遠征試合等に行けなかったのですけど、今日の試合から復帰できたので、次の試合ではもっと自分たちの個を出しながら、チーム全体の総力戦で戦いたいです」
メアスソムナン選手:
「(得点は)素直に嬉しいです。自分が決めなきゃという思いがありましたので、狙っていました。藤井(サリュー)からのボールを決められたのも嬉しかったです。明日も試合に出て、点を決めたいです」
山学高は2回戦を、翌27日に和歌山県代表の近大和歌山高と戦う。
文(R.K)、カメラ(今村 佳正)2025.7.26