山梨学院大学ニュースファイル

2025 全国高校サッカーインターハイ3回戦

Vol.3514 | 2025年7月29日

好調のFWオノボが相手の強固な守備を崩す
今大会初のクリーンシートでベスト8入り

2025年度「全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」の3回戦が7月29日に福島県Jヴィレッジで行われ、2回戦を近大和歌山高に4対1で勝利した山学高は、2回戦を7対0で勝利している好調の浜松開誠館高と対戦した。試合は序盤から山学高がハイプレスでCK(コーナーキック)や相手陣地でのロングスロー等、立て続けにセットプレーのチャンスを作るが、浜松開誠館高の堅い守備に阻まれる。また、2戦連続で2得点を上げているFWオノボフランシス日華(3年)も、相手DF陣の厳しいマークにより、自由なプレーを許されず、前半はスコアレスで折り返す。後半は山学高ボールでスタートすると、ファーストプレーで相手ペナルティエリア内でのパスを受けたFWオノボが背後から倒され、PKを獲得。そのPKをFWオノボが自ら蹴り、先制点を上げる。均衡を破った山学高は、続く後半4分にもMF細田康貴(3年)からのスルーパスにFWオノボが相手ゴール前に抜け出し、冷静にボールを蹴り込みこの日2得点目、2対0のスコアとなる。その後は相手の猛攻を受けるが、山学高DF陣の粘り強い堅守により得点を与えることなく、今大会初のクリーンシートとなる2対0で試合終了。ベスト8入りを果たした山学高は、鹿児島県代表の強豪、神村学園高と準々決勝を戦う。

「令和7年度全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」が7月26日に開幕し、山梨学院高は1回戦の盛岡商高(岩手代表)、2回戦の近大和歌山高(和歌山代表)ともに4対1のスコアで勝利し、2018年以来7年ぶりのベスト16入りを果たした。3回戦は、ベスト8進出を懸けて、インターハイ初出場ながら2回戦で7対0と大勝している好調の浜松開誠館高と対戦した。

試合記録

◆山梨学院高出場メンバー ※〇内数字は学年
GK 1青木拓実②、DF 2藤井サリュー②、13中村嘉希③、15冨井悠真②、24明石琉聖②、MF 6山田琉翔③、7田中雄大③(後半37分→16竹内 蓮③)、8高見啓太③cap、10細田康貴③(後半28分→DF 5横内皇大③)、20薮野壮二朗②(後半37分→FW 18メアスソムナン②)、FW 9オノボフランシス日華(後半41分→19手塚蒼一郎②)

◆控え選手
GK 17渡邊修斗③、DF 3岩崎詢平②、12神山康介②、MF14市川大登②、28小沼琉之介①

◆試合経過
試合は序盤から山学高がハイプレスでCK(コーナーキック)や相手陣地でのロングスロー等、前半10分までに9本のセットプレーで得点チャンスを作るが、浜松開誠館高の堅い守備に阻まれ、1点が遠い展開。また、2戦連続で2得点を上げているFWオノボフランシス日華(3年)も、相手DF陣の厳しいマークによりボールを受けた後のプレーが自由にできず、前半はスコアレスで折り返す。後半は山学高のボールで開始直後、ファーストプレーで相手ペナルティエリア内に侵入しパスを受けたFWオノボが背後から相手に倒され、PKを獲る。そのPKをFWオノボが自ら蹴り、相手GKの逆へボールを蹴り先制点を上げる。山学高はこの勢いのまま、後半4分にMF細田康貴(3年)からのスルーパスにFWオノボが相手ゴール前へ抜け出すと、相手GKを確認して冷静にシュートを放ちこの日2得点目を上げる。その後は浜松開誠館高の猛攻で幾度とゴール前まで迫られるも、DF中村嘉希(3年)やDF明石琉聖(2年)を中心として山学高DFが粘り強く守り失点を許さず、2対0で試合を終える。

◆監督、選手コメント

大場健史監督
「浜松開誠館高は、チームで戦う、前のフォワードから後ろまで連動して守備をする抜け目ないチームだと分かっていたので、そこをどう崩すかは選手たちに提示して、上手くやってくれたと思います。次(準々決勝の神村学園高)はプレミアで戦う強いチームなので、チャレンジャーとして挑みたい、あとは前へ進むだけです」

高見啓太主将
「相手も良いチームでしたが、自分たちもやってきたことに自信があったので、前からプレスを掛けて、全員がゴールを意識して試合に入ることができました。前半は自分たちがチャンスを作れていましたが、なかなか点を取ることができなくて、監督からは焦らずに続けようと指示があり、(後半の先制点を取って)大分楽になりました。(次戦について)今年の神村学園高は結構力があると思うので、絶対にひとつひとつの局面で負けずに、全員で勝ちにいきたいです」

オノボフランシス日華選手
「(1点目について)後半キックオフから良い感じでボールが落ちてきて、相手の前に入ったら足が出てきて倒れたらPKになりました。PKは外したことがないので、自信はありました。(2点目は)10番(=細田選手)からめちゃ良いパスがきて、相手の前まで潜り込んで、相手GKがニアに寄っていたので、ファーに振ったら弱かったですが入りました。(次戦の神村学園高は)何年か前の選手権でぶつかった相手なので、先輩たちの借りを返したいです」

今大会初のクリーンシートによりベスト8入りを果たした山学高は、次の準々決勝を、鹿児島県代表の強豪、神村学園高と対戦する。

文(R.K)、カメラ(今村 佳正)2025.7.29