山梨学院大学ニュースファイル

山学高 第107回全国高校野球『夏の甲子園』壮行会・出発式

Vol.3515 | 2025年7月30日

3年ぶり出場につながるをテーマに野球部、全校が一致団結
夏の甲子園にも山学高ビッグウェーブで旋風を巻き起こせ

7月30日、開幕を6日後に控えた夏の甲子園「第107回全国高等学校野球選手権大会」の壮行会・出発式が山梨学院高校体育館で開かれた。午前9時30分、吹奏楽部が演奏する「栄冠は君に輝く」の行進曲に合わせ野球部の登録選手20人が足並みを揃えて入場。2年生と3年生一部が体育館に集まり、1年生は教室でのリモート参加で合計約800人、教職員とともに拍手で出迎えた。続いて吉田正校長が挨拶。「3年ぶりの夏の甲子園出場をこうして共に祝うことができることは本当に喜びだと思います」。次に、来賓の山梨県高等学校野球連盟・加藤幸一会長、巌本新太郎朝日新聞社甲府総局長、林 昌明PTA会長が祝いの言葉とそれぞれがエールの言葉を贈った。生徒を代表して小林里美生徒会長は「私たちはアルプススタンドから全力で応援します。選手だけでなく山梨学院伝統の応援でも日本一を目指しましょう」と全校応援で選手を後押しする。引き続き吉田健人野球部部長の選手紹介や吉田洸二監督の挨拶が続いた。それに応え、選手を代表して梅村 団主将が「目の前の一戦に全力プレイで戦いたい」と力強く挨拶。最後に応援団、吹奏楽部、チアリーダー部を中心に会場全体で壮行を行い、チャンスの場面で流れる「ビッグウェーブ」を会場全員の手拍子で選手たちを甲子園に送り出した。選手たちはこの日の午後、甲子園に向けて出発した。

登録選手20人が甲子園の永遠の名曲「栄冠は君に輝く」に合わせ入場。

壮行会は生徒会役員の小澤杏菜さん(3年)が司会進行を務めた。初めに「栄冠は君に輝く」の行進曲で登録選手20人が入場。壇上に上がった。初めに校長挨拶で吉田正校長が「3年ぶりの夏の甲子園出場をこうして共に祝うことができることは本当に喜びだと思います。野球部諸君はグラウンドに立つ人間も、それを応援する人たちも全力でいつも野球をする姿を見て我々はとても感動しています。野球部の選手の皆さんには3年ぶりの夏の甲子園を楽しんで欲しいと思うし、応援する在校生や県民をぜひ楽しませて欲しいと思います。よいプレイを期待しております」と激励した。

続いて来賓が挨拶に立ちお祝いと激励の言葉を贈った。山梨県高等学校野球連盟加藤幸一会長は「私は高野連会長という立場で今年の春から山梨学院の春の大会、関東大会、そして、夏の大会とずっと観戦させてもらいました。1試合1試合見るたびごとに本当にこのチームに引き込まれ、いつの間にか私も山梨学院高校野球部のファンの一人になっている気持ちです。(中略)いよいよ甲子園出場となります。これから先の目標としては、全国優勝してほしいと思っています。山梨学院については選抜大会にも出場しています。自分たちの野球場だという気持ちで、ぜひ気負わずに普段通りの山梨学院らしい試合をしてほしいと思っています。選手のみなさんの健闘を祈ります」と激励した。他に朝日新聞社・巌本新太郎甲府総局長は「山梨大会に出場した全31チームのすべての選手たちの想いを背に、高校野球の聖地で思い切り暴れて欲しい」。本校PTA林 昌明会長は「梅村団主将を筆頭に一致団結して、この“団”をさらに強めてもらい、ワンチームで一戦必勝を成し遂げてぜひ優勝して赤い優勝旗を持って来てください。春夏優勝の証になります。選手の皆さん、精一杯戦い、また甲子園を楽しんできて下さい」とそれぞれエールを送った。

続いて、小林里美生徒会長(3年)が在校生を代表して挨拶。「みなさんいよいよ夏の甲子園です。ずっと目指していた場所です。暑い中やどんな状況でも、日々の練習を行い常に努力をしている野球部の皆さんだからこそ甲子園に出場することができるのだと思います。今まで積み重ねてきた自分の力を信じて全力でプレイしてきてください。春に続いて、今回も応援団長を筆頭にアルプススタンドから野球部の皆さんに向けて、全力で応援します。選手だけでなく山梨学院伝統の応援でも日本一を目指しましょう」と一致団結を求めた。続いて吉田健人野球部部長が壇上の登録選手20人を一人ずつ紹介。引き続き吉田洸二監督は冒頭、県大会での全校応援に感謝を述べてから「2年間一生懸命やっていましたが、まとまりというところがどこか欠けていたのかなと反省して取り組んだ結果がこうでしたので、野球の神様が甲子園に夏行きたかったらチームというのは本当にまとまらなければいけないんだということを教えてくれたのかなと思っております。本音を言うと高いところに目標があります。しかし、何と言っても初戦が一番大事だと思っています。8月3日には抽選会がありますが、対戦相手が決まりとにかく初戦に全力で向えるようチーム一丸となって進んで行きたいと思います」と意気込みを示した。

次に生徒会役員から必勝を祈願して梅村 団主将に花束が、横山 悠選手には生徒会とボランティア部が折った千羽鶴が贈られた。それらの激励に応え選手を代表して梅村 団主将が「私は県大会を通して本当に応援の力が選手たちにこれほどにパワーを与えてくれるのだなということを改めて感じることができました。今回の甲子園は3年ぶりの出場となります。本当に“俺たちはチャレンジャー”という挑戦者の気持ちを一番に持って、目の前の一戦に全力プレイで戦いたいと思います」と活躍を誓った。壮行は、応援団・遠山侑那団長(3年)と藤森好加副団長(2年)の掛声とともに吹奏楽部が演奏する校歌をチアリーダー部とともに会場全員で斉唱後、続いて野球部OBのシンガーソングライター伸太郎さん作曲の山学高オリジナル曲、勇壮で軽快な「ビッグウェーブ」で会場を盛り上げた。選手たちは拍手の中、大会での活躍を胸に堂々と行進、体育館を退場した。

壮行会終了後に行われた囲み取材で

梅村 団主将は壮行会を終えて多くのメディアのカメラの前で、壮行会での気持ちを「多くの人たちに支えられて自分たちが甲子園の舞台で戦えるのだなと感じましたし、そういう思いも背負って戦わなければいけないなという気持ちにもなりました」。チームのつながりが大事だという話がありましたが「3年生を中心にベンチを含めてスタンドも全員が一つになっているところがチームの強さだと思うのでそれを甲子園でも発揮できたら」。どのような戦いを「初戦はどの大会でも難しい戦いになりますが、初戦に向けてどれだけ準備ができるか、想定されることをどのように予測しておくかということが鍵になってくるかと思うので準備を怠らないようにしたい」。目標は「一戦必勝で戦うというのが一番なのですが、最終目標としては山梨学院高校の野球部史上最高成績を残すこと」と先には優勝が待っている。

投打二刀流の活躍が期待される菰田陽生選手は改めて甲子園出場に「出場するからには長く勝てるように、甲子園で盛り立てたいと思います」。甲子園に向けて県大会での収穫、課題は「山梨予選でチームとしてのつながりだったり、そういうところを発揮して勝てたと思うので甲子園でも続けていきたい。課題はバッティング、ピッチィングもあまりよくなかったので甲子園ではいい結果を残せるように頑張っていきたい」。先発はあるかという質問に対しては、「どちらが多くなるとは分からないですけど、リリーフの方が多くなると思うのでそっちで頑張りたい」。「まずはヒットを打って、3年生が主役の大会なのでいい形で3年生につなげられたら」と話した。

野球部はこの後、午後2時30分に山梨学院砂田球場を保護者や学校関係者に見送られ、聖地甲子園に向けて出発した。「第107回全国高等学校野球選手権大会」は8月5日開幕。8月3日に組み合わせ抽選会が行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.7.30