山学大に新学生食堂棟新築オープン!
学生食堂の機能を持つ快適な「居場所」を提供
開放感溢れる新学食。大勢の学生で賑わう

「笑顔と笑顔」、「言葉と言葉」、「笑顔と言葉」が爽やかに交わる。山梨学院の新たな開かれたコミュニケーションの拠点が誕生した。9月8日、山梨学院大正門の52号館と隣接する場所に新学生食堂棟が新築オープンした。これまでの学生食堂の座席数の不足とさらに学生の快適な居場所の提供を目的とし、新たに開放感あふれる食とコミュニケーションと学びの場としてリニューアルした。11時30分オープン、学生たちが集まり出し、12時過ぎには大勢が建物内に入った。まずはその広さに目を見張り、その後1階、2階のフロアで好みのメニューを選択。注文カウンターに並んだ。12時30分には1、2階のフロア約800の座席が埋まる盛況ぶりとなった。学生たちは「広々としてきれい」。「おしゃれ」。「これぞ学食」。「窓が大きくて開放感がある」。「メニューにも期待ができる」。など高評価のコメントを口にした。今回、新たに中国人留学生用に新設した中国料理専門のカウンターを利用した留学生は「国と同じ味でおいしい」と満足気に笑顔を見せた。学生センター職員は「食事だけではなくこの施設をいろいろ活用してもらいたい」と話した。新学生食堂棟は学食オープン後の14時以降は、ラウンジとして利用できる。
新学生食堂棟の構想は
前学生食堂(既存46号館プルシアンブルー)は1992年、33年前に46号館の完成とともにオープン。多くの学生、教職員に利用されスポーツ部のアスリート祝勝会や司法試験合格者報告会などイベントにも多く活用されてきた。しかし、近年学生アンケートで学生の居場所、学食の席数の不足が挙げられ、充実させてほしいとの要望が多くあった。2020年頃から本学の「e-campus(encounter campus)」を掲げた新校舎の構想もあり、当初は講義室・ラウンジ・食堂などを併せ持つ多機能な建物となる予定だったが、教室や講義室が既存数で十分賄え、改修等で対応することができると分かったため、最終的に学生食堂という機能を持った学生の『居場所』となる食堂棟を作ることになった。
正面入り口で案内をしていた大学事務局学生センター帯金 久次長は「食事が中心の建物ですが、広いラウンジなどいろいろ使えるスペースがたくさんあるので朝から夜まで大学に留まってもらってクラブやサークル、ゼミなど空いているスペースを活用して、様々な活動ができる環境として使ってもらいたい。学生にとっては開放感があっていいと思います」と学生の利用を促した。
完成した新学生食堂棟
オープンした新学生食堂棟は、これまでの歴史的な学校建物との調和を考えたデザインを、既存建物に溶け込み一体化するような外観デザインに、建築環境が単なる物理的な存在だけでなく食とコミュニケーションと学びの場としての人を引き寄せる役割を果たすことを強調する。
新学生棟は2階構造で1階正面入り口から建物内に入ると、落ち着いた照明を取り入れた仕切りの少ない広々とした空間が広がり、コミュニケーションが取りやすい2名席やソファ席、1人で集中できるカウンターが設置され多目的な利用が可能である。イベント開催時には周辺の座席を組み合わせて自由に配置してイベントスペースを設けられる「多目的オープンステージ」。格子やガラスパーテーションで区画する応接・来訪者スペースも用意されている。目を外に向けると大きな庇の下に開放的な雰囲気で食事を楽しむことができるテラス席が設けられている。今回、新学生食堂棟の特長のひとつとして、1階に中国人留学生に対して地元の食事を提供することで安心して山梨学院に来ることができ、安心して食生活を送ることができる場として中国人スタッフによる中国料理メニュー専門の窓口を設置した。
2階席に上がると、四方のガラスサッシや中央階段状のトップライトにより、自然光や空、周辺のグリーンなど、建物内に居ながら自然を感じる空間が広がる。2階も1階同様の2名席、ソファ席、円卓席、カウンター席をメインとし、シンボル的な大テーブル席を配置し、複数人や1,2人の個人も共に座ることができスムーズなコミュニケーションを図る役割を果たす。2階にもテラス席を設けており、より開けた場所での食事や会話が楽しめる。
◆2階ではスポーツ部のアスリートを食の面でもバックアップしていくことができる場として朝・夕食でATHLETE MENUとして各競技別に設定された選択メニューが提供される。(夜22時30分まで利用可)
◆新学生棟座席数:1階約300席 2階:約500席 計800席(テラス席含まず)2階席は既存46号館も含む。
◆昼食の提供時間は11時30分~14時00分。学生、教職員ほかに一般人も利用できる。朝 7時~夜22時00分までは学生ラウンジとしても利用できる。
初日に利用した学生は
中国人学生を中心に新しく設けられた故郷の味を提供する1階フロア『中国料理』カウンター近くにいたオウヨウピアンさんとトウカシンさん(左から)は「これは鶏肉料理でおいしいです。国で食べる料理と変わらないです」。「とてもおいしかった。味はそんなに変わらないです。もう少し辛くてもいいです」と中国本場の料理に満足していた。
池谷太陽さん(スポーツ科学科3年・陸上部)は新しくなった学食の印象を「今までの食堂も利用していましたが、きれいで広々として学生たちも安心して食事が楽しめるなと感じました。料理の幅も広がっていそうなので外国の人含めいろいろな人に受け入れられるようになったのかなと思います」。
平野琉誠さん(同)は「第1印象は近未来的な感じだなと感じました。これこそ大学の学食だなというイメージです。メニューは『一風堂』などチェーン店も取り入れたりしてすごく幅も広がったので自分としてもメニューを選ぶ楽しみもできました。(ラウンジとして)夜遅くまで利用できるのもありがたいです」。
味澤愛佳さん(健康栄養学部1年)は「今までのところ(学食)は人がいっぱいだったので、(新食堂棟は)すごく広々としていて、そして2階に上がってきて窓が大きいので光が入って明るい印象を持ちました。メニューの方はお気に入りでいつもと変わらない味でうれしいです」。ラウンジとしても使えるが「とても広いので友だちと勉強会などもできそうで、自分の中でこうしてみたいなというのがあります」。
赤尾実結さん(同)は「すごくオシャレで、ソファなどもあるのでリラックスできる雰囲気です。居心地もいいですし、テーブルも広いので最高です」。メニューは「初めて食べてみたのですがすごくおいしかった」。
井上 希さん(経営学部2年)は「すごくきれいになりましたね。元々の建物よりも席やテーブルも新しいのでいいですし、以前はすごく混んでいてなかなか席が取れなかったため、(クリスタルタワー)2階のラウンジを使うようにしていましたが、これからは安心して食堂を利用できそうです。空きコマの時間に友だちとおしゃべりするのにも使いたいです」とそれぞれに印象を話してもらった。
文(K.F) カメラ(平川大雪)2025.9.8