山梨学院大学ニュースファイル

全国高校サッカー山梨県大会決勝

Vol.3547 | 2025年11月8日

田中先制弾韮崎高を3対0で下し優勝
2大会連続11度目の選手権出場決定

令和7年度「第104回全国高校サッカー選手権山梨県大会」決勝が甲府・小瀬JITスタジアムで11月8日に行われた。2大会連続11度目を目指す山梨学院高と17大会ぶり35度目の選手権を目指す韮崎高が激突した。試合が動いたのは、山学応援席の吹奏楽部が「夢かなう小瀬」の演奏を始めた直後の前半26分だった。韮崎DF陣が自陣で回すボールを俊足MFの背番号7番田中雄大が俊敏な動きでカットしネットに突き刺した。後半にも2点を追加、山学高は韮崎高の反撃を許さず3対0で優勝を勝ち取り、年末に始まる「選手権」出場を決めた。

全国制覇2回の実績を持つ私学の強豪山学対山梨のサッカーを草創期から牽引してきた公立の伝統校韮崎高の頂上対決。若い高校生からオールドファンまで、山梨のたくさんのサッカーファンがJITスタジアムに駆け付け、正面スタンドは人人人の波、熱い視線でフィールドの選手たちを見守った。また、バックスタンドは両校の応援団で埋め尽くされた。山学高はエースストライカーのFWオノボ・フランシス日華(3年)が準決勝の日本航空高戦で肘が相手の顔に当たる反則で一発レッドカード、3試合出場停止処分を受けエースが不在の戦いとなったが、代わりに先発した19番メアス・ソムナム(2年)や後半途中に投入された25番杉山琉碧(2年)らのFW陣。8番高見啓太主将(3年)、6番山田琉鳳(3年)らのMF陣、2番藤井サリュー(2年)、明石琉聖(2年)らのDF陣と21番GK石井那樹(1年)が互いに連携を保ち、常に韮崎高より一歩早く動いて攻撃と守備を組み立て、後半24分にMF10番細田康貴(3年)、後半36分に後半途中出場のMF14番市川大登(2年)が追加点を決め、韮崎高の反撃を0点に封じ、表彰式で優勝旗と高校サッカー最大のイベント「選手権」切符を手中にした。

先取点を奪った田中雄大選手は「相手センターバックの球出しを狙っていた、うまくハマってくれた」と話し、高見啓太主将は「インターハイはベスト8だった。選手権は全国優勝を目指して頑張りたい」と語り、大場健史監督は「前半はワントップがうまく機能しなかったので、後半はシステムを変えて臨みました。全員がよく動いて対応してくれた」と勝因を分析した。表彰式を終えた選手たちは応援席に駆け付け、控え部員と一緒に勝利のダンスで歓喜に浸り、応援に駆けつけた生徒全員と喜びを分かち合った。

試合結果

◆ 山梨学院高決勝先発メンバー※〇内数字は学年
GK21石井 那樹①、DF2藤井 サリュー②、3明石 琉聖②、13中村 嘉希③、26市川 玲鳳②、MF6山田 琉翔③、8高見 啓太③、10細田 安貴 ③、7田中 雄大③、FW11横田 椋③、19メアス ソムナン②

◆途中投入選手
MF25  杉山琉碧②←19、FW15比嘉純太郎③←7、FW22  中澤優翔③←11、
MF14市川大登②←10、DF5 冨井悠真②←2

◆出場停止
FW9 オノボ フランシス日華(準決勝退場処分)

文(井出 昌孝)、カメラ(今村 佳正)2025.11.8