山梨学院大学ニュースファイル

第51回内閣総理大臣杯全日本大学レスリング選手権大会

Vol.3549 | 2025年11月9日

全出場選手が3位以上の好成績
団体戦2冠2連覇達成

「第51回内閣総理大臣杯全日本大学レスリング選手権大会」が11月8日、9日の両日、大阪府堺市金岡公園体育館で行われた。個人の成績ポイントによる大学対抗戦で、全10階級(1大学8階級にエントリー可)で争われ、1日目に予備戦から準決勝までを実施、2日目に敗者復活戦ならびに決勝戦が行われた。昨年度優勝の山梨学院大学は大会連覇を目指し、8選手が順調にエントリー。1日目を終え、57㎏級・勝目大翔、61㎏級・須田宝、70㎏級・冨山悠真、125㎏級・ソヴィット・アヴィレイの4人が決勝に進出した。65㎏級・荻野海志、74㎏級・安藤慎吾、86㎏級・五十嵐文彌、97㎏級・増田大将の4人は惜しくも敗退。敗者復活戦に回った。2日目はまず敗者復活戦が行われ、荻野、安藤、五十嵐、増田の4人全員が勝ち上がって3位になりポイントを獲得。続けて決勝戦が行われ、勝目、須田、冨山が優勝。アヴィレイが2位となり、総得点69点として、2年連続の優勝と東日本学生リーグ戦優勝の2冠にも輝いた。

昨年度5階級を制して優勝した山梨学院大学は、57㎏級・勝目大翔(3年)、61㎏級・須田宝(3年)、65㎏級・荻野海志(4年)、70㎏級・冨山悠真(4年)、74㎏級・安藤慎吾(2年)、86㎏級・五十嵐文彌(4年)、97㎏級・増田大将(3年)、125㎏級・ソヴィット・アビレイ(4年)の正選手8人が順調にエントリー。圧倒的大差で優勝した昨年も主力として出場していた選手も多数残っており、大会連覇に向けて盤石の布陣となった。

大会1日目、試合開始に先立って開会式が行われ、荻野海志主将が優勝杯を返還した。その後各階級の予備選から準決勝までが行われ、57㎏級・勝目、61㎏級・須田、70㎏級・冨山、125㎏級・アヴィレイの4人が決勝に進出した。一方、65㎏級・荻野、74㎏級・安藤、86㎏級・五十嵐、97㎏級・増田は敗退、4人全員が敗者復活戦に回った。

大会2日目、まず荻野、安藤、五十嵐、増田の4人が敗者復活戦を勝ち上がり3位を獲得した。続いて行われた決勝戦では、勝目が拓大選手との高校同期対決を制して勝利。チームに勢いをつけると、世界選手権代表の須田も大接戦の末勝利、冨山も着実に加点して快勝。最重量級のアヴィレイは惜しくも敗れて2位となったが、山梨学院大学の2年連続8回目の優勝が決まった。昨年同様、春の東日本学生リーグ戦も制しており2年連続団体戦2冠の快挙を達成した。

最終順位は1位:山梨学院大学(69点)、2位:日本体育大学(57点)、3位:(日本大学(46点)、4位:拓殖大学(28点)、5位:中央大学(28点)、6位:国士館大学(25.5点)、7位:早稲田大学(24点)、8位:専修大学(24点)となった。

監督・選手コメント

小幡邦彦監督「春のリーグ戦を優勝していて2年連続の2冠というのがチームとしての目標だったので、そこを達成できたのはチーム全体の力の1年間やってきた成果が出たなとは思います。ただ試合前も怪我人だったりとか、教育実習だったりと、万全ではなかったのですけど、その中で、最低限の仕事をキャプテン副キャプテンもしてくれました。今回出た4年生がしっかりチームを引っ張ってくれたので、全体で0点ということが無くポイントを取って、総合優勝できたので本当4年生にありがとうと言いたいです。痺れるような展開がずっと続いていたのですけれども、どこの大学も取りこぼした方が負けるかなと言うような展開でした。初日を折り返した状態で最後結果を見たら、どこの大学も取りこぼしがなく上がって行き、そのまま順位が決まったというような形だったので上位3チームは差がなかった所で、うちはしっかり勝負どころで勝てたというところが、今回の優勝に繋がったのかなとは思います。来年はディフェンジングチャンピオンですが、チャレンジャーのつもりで3連覇も目指したいと思います。1年間あるので、しっかりチームを作って、来シーズンに向けて仕上げていきたいなと思います」。

荻野海志主将「まずはたくさん応援していただいたので、その方々に対して感謝の気持ちでいっぱいなのと、個人戦は負けてしまいましたが、チームが2冠2連覇することができたのが何よりうれしいです。去年は上手く行きすぎたということが、今年本当に実感できましたし、 内閣(総理大臣杯)はこういう厳しい舞台だというのも今年実感しました。来年続く後輩達にも、こう簡単ではないよということは伝わったと思うので、そこを上手くいかして、来年の2冠3連覇につなげていただければとは思います」。

最優秀選手賞の冨山悠真選手「素直に嬉しいです。高校の時は何の実績もなかったのでこうやって最後結果を残すことができて嬉しいです。ちゃんと貢献できて結果と言う形で恩返しはできたのかなと思います」。

文・カメラ(平川 大雪)2025.11.9