Kick Off Ceremony2025
全教職員が集まり法人の運営方針を確認
古屋忠彦元特別顧問の退任セレモニーも行われる

学校法人C2C Global Education Japanは4月1日、Kick Off Ceremony2025を山梨学院メモリアルホールで開催した。全設置学校教職員が一堂に会し、セレモニーは3部構成で行われた。第1部では古屋光司理事長が法人や各設置学校の経営状況等を説明し、また理事・評議員、各設置学校管理職の紹介が行われた。第2部では各種表彰を行い、第18回理事長賞の授賞式も行われた。今年度は個人部門1名、特別功労者1名を選出。個人部門では全日本大学女子ソフトボール選手権大会で大学ソフトボール部女子を初優勝に導いた清水正 大学ソフトボール部女子監督が受賞し、特別功労賞には大学スポーツ科学部初代学部長の遠藤俊郎 元スポーツ科学部教授が受賞した。第3部では、3月末に退任した古屋忠彦元特別顧問の退任セレモニーが行われ、一同は古屋忠彦元特別顧問の本法人での功績を振り返り、温かい拍手で古屋忠彦元特別顧問を送別した。
第1部:経営状況説明/第2部:各種表彰
2025年もメモリアルホールに法人・各設置学校の教職員が一堂に会し、新年度のスタートを切った。第1部では、古屋光司理事長が各設置学校や法人の経営状況(収支状況)や在籍者・入学者数推移を2018年から経年で比較し、今後の事業計画を踏まえ、中期的な見通しを説明。また、理事・評議員、各設置学校管理職についての人事発表を行った。第2部では、「各種表彰」として県単位以上の被表彰者の紹介、永年勤続者の表彰を行った。さらに、第18回理事長賞の授賞式も行われ、今年度は個人部門1名、特別功労者賞1名を表彰。理事長賞は幼稚園から大学院までの全ての教職員やその団体を対象として、教育研究活動、学校運営、スポーツ、芸術文化活動、社会貢献活動のいずれかで顕著な功績をあげ、法人の発展に多大な貢献をした教職員を特別に顕彰する制度で2008年度に創設された。今年度の個人部門は、第59回全日本大学女子ソフトボール選手権大会で山学大ソフトボール部女子を初優勝に導いた清水正 大学ソフトボール部女子監督が受賞し、特別功労賞は大学スポーツ科学部の新設と基盤作りに貢献した遠藤俊郎 元大学スポーツ科学部教授が受賞した。
受賞者挨拶で、清水正 大学ソフトボール部女子監督は「私が山梨学院大学とご縁を結ばせて頂いたのは、2006年に古屋忠彦 元特別顧問から話があると呼ばれ、当時県立高校の一教員だった私は学長室に入ることすらドキドキしたことを覚えています。(古屋元特別顧問から)新設するソフトボール部への監督はどうかと言われ、更にびっくりしてしまいました。中々日本一になれずに17年間過ぎてしまって、なんとか今回(ソフトボールインカレで)日本一になれ、優勝した瞬間は、嬉しさよりも安堵感でほっとした気持ちを覚えています。
この賞はもっと頑張れという意味で頂いたと思っていますので、これからも頑張ります」と挨拶し、大学ソフトボール部のより一層の発展を誓った。遠藤俊郎 元大学スポーツ科学部教授は「2016年にスポーツ科学部(ISS)は設置されスタートを切りましたが、多くの先生方にお世話になりましたし、先生方にアドバイスを頂きながら、設置10年目という節目を迎えるところまできました。教育の理念としては『マナー』をキーワードとして、忘れないようISS棟内の壁にはISS宣言として設置しています。先ほどISSの先生方と記念写真を撮りましたが、後ろにそのISS宣言があるというのも印象深いと思っています」とISS設置時からの思いを語った。
第3部:特別顧問退任セレモニー
第3部では、この3月末で退任した古屋忠彦 元特別顧問の退任セレモニーが行われた。最初に廣瀬孝嘉常勤監事より、古屋元特別顧問の経歴紹介があり、続いて古屋元特別顧問の山梨学院での軌跡を辿る動画が披露された。その後、上條醇大学入試センター顧問、川手佳彦 中学校高等学校統括顧問より贈る言葉があった。古屋忠彦元特別顧問からは「1979年、前任の学長の突然の逝去により、急遽その任を引継ぐことになりました。私が37歳の時でした。今、その驚くほどの長い歳月を振り返ると、様々な喜びと、自らの若さ故の失敗の反省とが鮮やかに蘇ります。今や、大学のスポーツ文化も大きく変貌しつつあります。山梨学院にあっては、欧米の模倣の時代から脱却し、我が国の大学スポーツ文化の機種を目指す心意気でこれからの活躍をしていってもらいたいと思っています。学長就任に先立ち、かつて私は運よく留学の留学のチャンスを与えられましたが、留学中、海の向こうでリーダーに必要な帝王学を学習してきたわけではありません。そもそも、全ての大学に適用できる帝王学なるものは存在しません。それぞれの大学には異なる事情が、大学の数だけ存在するのです。自らを知り、自らの大学に最適な答えをマネジメントに反映させて、初めて望みの答えが導き出せるという当たり前の事実を、長い在任期間を通じて学ばせてもらいました。我々の山梨学院も、来年は創立80周年、更にその20年後には100周年を迎え、老舗の私学の仲間入りをします。その時、本学はどのように進化を遂げているでしょうか。今や人口減少の時代が目前に迫り、予断を許さない時代が続きますが、未来そのものが暗いわけではありません。願わくは皆様にも全ての職業に誇りを持ち、たくましく、そして賢くご活躍をされますよう、願っております」と最後の挨拶があり、古屋光司理事長より記念品が贈呈され、会場が温かい拍手に包まれる中、Kick Off Ceremony2025は幕を降ろした。
文(R.K)、カメラ(平川 大雪)2025.4.1