山梨学院大学ニュースファイル

2025年度山梨学院大学・短期大学入学式

Vol.3467 | 2025年4月3日

1123名の新入生が大学生活をスタート
目標への挑戦と様々な出会いへの期待を抱く

2025年度山梨学院大学・同大学院、山梨学院短期大学入学式が4月3日に行われ、大学は古屋記念堂を会場に全学部合同で行われ、968名の新入生とその保護者が出席した。また、短期大学の入学式はメモリアルホールで行われ、155名の新入生が保護者とともに出席し、式典が行われた。大学の新入生代表挨拶では、スポーツ科学部の岡田美咲希さんが「入学後は多くの講義や野外活動などの実技実習、教育実習などを通して、保健体育教員としての専門知識や技能を修得するだけでなく、実際に強化育成クラブに帯同し、実践的な経験を積むことのできる学生アスレティックトレーナー部へ入部し、怪我の防止や体のケアについても教えられる人物になりたいと思います」と述べた。また、短期大学の新入生を代表し、食物栄養科の雨宮遥音さんは「それぞれの目標に向かい、出会えた仲間と良い刺激を与え合い、良い人間関係を築きあいたいと思います。新入生一同、本学の一員であることを誇りにそれぞれの持てる個性を最大限に伸ばして世の中に役立てる人間になれるよう日々、研鑽し励んでいくことをここに誓います」と語り、これから始まる大学生活への新たな一歩を踏み出した。

山梨学院大学・同大学院入学式(会場:古屋記念堂)

2025年度は大学院社会科学研究科6名、法学部278名、経営学部324名、健康栄養学部42名、国際リベラルアーツ学部47名、スポーツ科学部271名の計968名の新入生が新たに入学した。青山貴子学長が学科ごとに入学を許可し、新入生は大学生・大学院生としての新たな一歩を踏み出した。青山学長は式辞の中で「大学とは、知識やスキルを得るだけの場所ではありません。それ以上に、『人と出会い、自分と出会い、世界と出会う場所』です。『出会い』は学びの頂点です。(中略)良い『出会い』を生み出すために、今日は皆さんに一つの言葉を紹介します。『幸運は準備のできた心に味方する。』これはローマ時代の哲学者セネカの言葉です。『幸運』、すなわち出会いや学びのチャンスは突然やってくるように思われがちですが、実は、日々の準備と努力の積み重ねの先にしか姿を現しません。大学生活において、もちろんすべてがスムーズにいくわけではないでしょう。試験に悩むこともあれば、人間関係で迷うこともあるでしょう。進路や将来について、何度も自問自答する日もあるかもしれません。しかし、皆さんがそこで『挑戦』すること、『試行錯誤』することをやめない限り、その時間は必ず『幸運』につながっていきます。『失敗したらどうしよう』『うまくいかなかったら恥ずかしい』そう思うのは自然なことです。でも、挑戦しなければ、自分がどこまで行けるのかは永遠にわかりません。ぜひセネカのいう『幸運』、すなわち皆さんが期待する学びや成長という実りを手繰り寄せるために、小さなことでも『まずやってみよう』という前向きな心の準備を常にしておいてください。皆さんがこれからの大学生活で、『出会い』を大切にし、『挑戦』を楽しみ、『試行錯誤』を恐れず、自分自身の未来を切り拓いていくことを、心から願っています」と語り、更に英語・中国語でも式辞を述べ、大学生活での挑戦や成長に期待を寄せた。新入生を代表し、スポーツ科学部の岡田美咲希さんは「私は将来、地元で保健体育教員として社会に貢献したいと考えています。現在、子どもの体力、運動能力の低下、また、運動やスポーツ習慣の二極化が問題となっています。他にも、日本では少子高齢化が進み、健康寿命を延ばす必要性が高まっています。そのような様々な課題に応えるためにも、教育学だけでなく、幅広い分野の知識を身に付けていかなければなりません。入学後は多くの講義や野外活動などの実技実習、教育実習などを通して、保健体育教員としての専門知識や技能を修得するだけでなく、実際に強化育成クラブに帯同し、実践的な経験を積むことのできる学生アスレティックトレーナー部へ入部し、怪我の防止や体のケアについても教えられる人物になりたいと思います」と大学生活の抱負を語った。

山梨学院短期大学入学式(会場:メモリアルホール)

食物栄養科55名、保育科79名、専攻科保育専攻21名の計155名の新入生を迎え、2025年度入学式が挙行された。羽畑祐吾学長の入学許可に続き、式辞で「本学は1964年に創立し、来年2026年に創立80周年を迎えます。長きにわたり、食と保育の専門職養成校として、ここ山梨を中心として『食と健康』『教育の面』で地域とともに歩んでまいりました。この歩みは本学にこれまで関わったすべての教職員が、創立者の理念である『建学の精神』を忠実に守り、教育や研究、さらに地域や社会への貢献活動を行ってきた証です。(中略)『建学の精神』をわかりやすい教育理念としたものが『智と情と勇気をそなえ、実践を貴んで、社会に貢献する人間を育成する』です。創立者は、40年以上前に『かしこく、やさしく、強く』と言い表しました。『時代が変わっても揺らぐことなき指導精神であり、今後の国際社会にも対応できる能力を兼ね備えることができる』と語られました。真に『社会に貢献しうる力』こそが『総合的人間力』ということです。(中略)みなさんは栄養士コース、パティシエコース、保育科、専攻科それぞれの専門職の資格取得に向けて『専門的知識』と『専門的実践力』、を身につけてください。そして、すべての学生のみなさんに本学での学び中で『総合的人間力』を養うように、すべての教職員が願っています。(中略)2年後、見違えるほどに成長したみなさんであることを、心から願い、学長の挨拶といたします」と述べ、新入生の成長に期待した。新入生を代表し食物栄養科の雨宮遥音さんは冒頭。小さい頃から家族の誕生日にケーキを作りみんなが“おいしいと”飛び切りの笑顔になったことがうれしく、これをきっかけに人を笑顔にできる仕事に就きたいと山梨学院短期大学のパティシエコースを目指すようになったと語り、続けて「これからの2年間、私たちはそれぞれの科での学びを通して、知識や技能を身に付けていきます。また、それぞれの目標に向かい、出会えた仲間と良い刺激を与え合い、良い人間関係を築きあいたいと思います。(中略)新入生一同、本学の一員であることを誇りにそれぞれの持てる個性を最大限に伸ばして世の中に役立てる人間になれるよう日々、研鑽し励んでいくことをここに誓います」と誓いの言葉を述べ、2年間の大学生活に向け決意を新たにした。

新入生インタビュー

大学では、入学のきっかけについて法学部の中澤撤心さんが「山梨学院は就職率が高くて、特に公務員の就職に非常に力を入れているという情報をHPで知って、入学したいと思っていました」と語り、健康栄養学部の大芝由夏さんは「栄養や食と健康の関係性に興味があり、県内で唯一それが学べる大学だったので、山梨学院大に決めました」と語った。これからの目標や挑戦したいことについて、経営学部の丸山優季さんは「将来働くために必要な知識などをたくさん学んで、充実した4年間にしたい」と語り、スポーツ科学部の茂木孝介さんは「体育のこと、人間関係のこと等大学でしか学べないことをしっかりやっていきたい」と意気込みを述べた。

短期大学では、入学の動機を保育科の渡邊優月さんは「小さい頃から子どもが大好きで、妹とかの世話をしたときにもっといろいろな子どもと関わりたいと思い、保育科を目指しました」と話し、食物栄養科パティシエコースの中村美雨さんは「小さい頃からパティシエの仕事に興味があって、中学の頃からここに入学したいと思っていたので、この場に立ててうれしいです」と思いを語った。これからの夢や目標について、食物栄養科栄養士コースの桑原茉央さんは「子どもの健康を支える栄養士になりたいです。栄養士として3年働いてから管理栄養士を目指します」と語り、専攻科保育専攻の堀内七海さんは「小学校免許の1種免許状を取得するために、実践の中で自分のスキルアップを目指したり、子どもたちの気持ちを汲み取った上で、子どもたちの心に寄り添って、“子ども理解”と言われているのですが、心理の面からもサポートできるような教員を目指したい」と将来を見据えた。

文(K.F、R.K)、カメラ(平川大雪、小池裕太) 2025.4.3