山梨学院大学ニュースファイル

山学大生が甲府市議会へ政策提言

Vol.3581 | 2026年2月6日

市が抱える課題の解決策を議場で提言
3グループが1年間の研究成果を発表

2月6日、山梨学院大学法学部法学科の学生が甲府市議会の議場で、甲府市が抱えている問題の解決策を提案した。山梨学院大法学部と甲府市議会が連携して行ったもので、法学科片田興ゼミらの学生が、3グループに分かれて、若者の立場から1年間かけて調査・研究した成果をもとに「高齢者支援に関する提言」「外国人居住者との共生のありかた」などについて、市議会議員に3つの政策を提言した。

政策提言発表会は甲府市議会議場で2月6日に行われ、山梨学院大学からは秋田辰巳学長代理と、片田興法学部教授・パキスタン出身のアハマド・サジャド法学部特任准教授の3年生ゼミ生17人、甲府市議会からは岡政吉議長ら市議28人が出席した。

第1提言は片田ゼミAチーム6人が研究した「甲府市における高齢者支援に関する提言―独居老人の生活・交通支援を中心にしてー」をテーマに、温泉施設の活用・生き生きサロンの活用・空き家活用・支援デマンドタクシーの利用促進などについて、パワーポイント作成資料を大画面に映し出して紹介し一人暮らし高齢者にスポットを当てた提言を行った。第2提言はアハマド・サジャドゼミチーム5人が「学ぶ・働く・共に暮らす:地域が育む多文化共生に関する提言」を行い、外国人市民との共生・外国人向け公式LINEの設立・多文化共生会議「TAIWA」の設立などについて問題提起と提言を行った。第3提案は片田ゼミBチーム6人が取り組んだ「甲府市における行政DXに関する提言―デジタル時代における自治体運営を支える人材作りー」についての研究で、IT社会に対応した行政サービスのあり方について、山口県下関市の取り組みや愛媛県と各自治体との連携などを紹介しながら、行政DX人材の育成・地域課題解決プロジェクトなどについて提案した。それぞれの提言ごとに学生と市議の間で質疑応答が行われた。
提言を行った一人で片田ゼミBチームのリーダーを務めた天野翔太さんは「資料収集や調査をしてどうしたらオリジナリティが出せるか皆で研究しました。こういう提言を学生のうちから経験することで、大人になってきた時に自分自身の成長につながって行くのではかいかと思います」と貴重な体験を振り返った。

山梨学院大学法学部と地方自治体との連携は、2008年に全国に先駆けて結ばれた昭和町議会との連結協定に続く2例目で甲府市とは昨年に続き2回目。甲府市議会の小澤浩副議長は「大学生が真剣に調査・研究して提案してくれた政策提言を参考にして、より良い市政運営につながる政策を実践することで市民福祉の向上につなげて行きたい」と語る。山学大の片田興法学部教授は「ゼミナール活動において問題解決型・課題解決型学習に取り組んでいるが、大学キャンパス内の学びだけでは検証はなかなか難しい。議場で直接提言する貴重な機会を与えて頂き感謝しています。この学びを研究の更なる充実と学生の更なるスキルアップにつなげ、将来の社会生活に備えさせたい」としている。

(文 井出昌孝)(カメラ 平川大雪) 2026.2.6