山学高で第77回山梨県高校総合体育大会壮行会
2年連続男女W優勝を逃した雪辱を打ち払う
今、高校アスリート輝く躍動の時!

山梨学院高校で5月7日に開幕する高校スポーツ最大の祭典、2025年度「第77回山梨県高校総合体育大会」壮行会が4月28日、山梨学院高体育館で行われた。約1,000人の生徒の内、1年生は教室でのリモート参加となり、2年生、3年生約600人が会場に集まった。7日から9日までの3日間の日程で甲府市・小瀬スポーツ公園をメイン会場に開催される大会に出場する選手の活躍と健闘を祈り激励した。今大会は山梨県下男子40校、33競技種目(硬式野球は含まれず)と女子39校33競技種目で、選手たちは日頃の厳しい練習で培った力と技を競い合い、個人と団体で総合対抗得点を懸けて山梨県高校一の座を目指す。一昨年に11年ぶり2度目の男女W優勝を果たし、前回大会も男子優勝、女子準優勝に輝いた。山梨学院高校は男子が12競技、女子が8競技に出場する。壮行会では、吉田正校長が「君たちが1年間戦ってきて、あるいは1年間練習してきた成果を100%出し、最高の結果が残せるよう願っています」と挨拶。続いて生徒会の小林里美会長が激励の言葉を掛けた。それに応え、空手道部男子・平井源起主将が高らかに選手宣誓を行い、最後に全員で校歌を斉唱、続いて吹奏楽部が軽やかに演奏する“突撃のテーマ”を応援団長の号令の下、チアリーダー部や会場全員で出場選手を壮行した。山梨学院高選手団は今大会、2年ぶり3度目の男女W優勝の快挙に挑む。
壮行会で生徒、教職員が改めて全校応援を誓う
壮行会は授業の5校時を使い、生徒会の司会進行で行われた。初めに吉田正校長が挨拶。「山梨県総体はすべての競技が集う場所になっており、先輩や3年生は知っていると思いますが、男女ともに優勝した学校が歴史上に2校だけあります。12年前と一昨年の2度、2つとも山梨学院です。今年もそれを狙って男女とも優勝旗を持ってきてほしいと思っています。君たちが1年間戦ってきて、あるいは1年間練習してきた成果を100%出し、最高の結果が残せるよう願っています」と挨拶。続いて林昌明PTA会長が挨拶でエールを送った。引き続き生徒を代表して小林里美生徒会長(3年)が「今年も総体の季節がやってきました。1年生は初めての総体。2年生は昨年の経験を踏まえた総体。3年生は高校まとめの最後の総体です。皆さんそれぞれの思いが総体に向けてたくさんあると思います。本番では積み上げてきた努力を信じて、悔いのないようにベストを尽くしてください。試合に出場する選手だけではなく、全校生徒が一丸となって男女ともに優勝を目指しましょう。頑張ってください」と激励の言葉を贈った。これを受けて、選手宣誓は部旗を持った出場クラブの選手に囲まれた空手道部男子・平井源起主将(3年)が「『風林火山』(NHK大河ドラマ)の年に生まれ、ここ甲斐の国で日々培ってきた鍛錬の成果を発揮し、伝統のあるこの山梨県総体においてフェアプレイ精神を忘れることなく、正々堂々戦い抜くことを誓います」と力強く選手宣誓。大会での健闘を誓った。続いて壮行に移り、吹奏楽部の演奏に合わせ、生徒教職員全員で校歌を斉唱。最後に応援団、吹奏楽部、チアリーダー部を中心に山梨学院高のオリジナル応援曲“突撃のテーマ”で出場選手を激励、大会へと送り出した。新緑の五月晴れの中、高校アスリートの熱戦が繰り広げられる。
壮行会後、選手に総体への意気込み、今後について話を聞いた
昨年、県総体2年連続優勝を飾り、暮れから正月の“花園”にも2年連続出場を果たしたラグビー部の鈴木愁平主将(3年)は「選抜(3月)が終わってからチームの課題が明確になって、それを最近ずっと総体に向けて取り組んでいます。関東の強豪校に戦っていくためにフィジカル強化もやってきて、それを県大会でしっかりフィジカルの差を見せ、関東大会につなげられたら」とさらに上を目指す。6年連続24回目の県総体優勝を誇るソフトボール部の石川まゆは主将(3年)は「今までも先輩方が勝って歴史をつくってきたので、自分たちの代も勝って上(インターハイ)につなげたいです。インターハイではベスト4に入ることが難しい(チームは優勝も準優勝も経験している)のでベスト4を目指してチーム全員で頑張りたい」と意気込む。実質的に復活して1年目の昨シーズン、山梨県新人戦大会で初優勝を遂げたバスケットボール部廣島樹々人主将(3年生)は「チームは総体が間近ということでモチベーションも、練習の強度も上がってきていますし、熱い雰囲気でいい状態です。総体で県1位を取って、日本航空高を倒して関東大会リベンジしたいなと思っています」とまずは難敵に挑む。
山梨県高校総体は種目数や出場人数、出場校の多い陸上、サッカー、ラグビー、テニス、野球などいくつかの競技は、5月7日の開会式前に随時先行開催され、熱戦が繰り広げられる。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.4.28