山梨学院大学ニュースファイル

第77回山梨県高校総合体育大会開会式 1日目

Vol.3480 | 2025年5月7日

山学高 昨年度男子優勝の優勝旗を生徒会が返還
他校選手と新緑の下1日目から大きく躍動

高校スポーツ最大の祭典、2025年度「第77回山梨県高校総合体育大会」が5月7日に開幕。総合開会式が小瀬スポーツ公園体育館で行われた。開会式では各参加校から総勢約400人の生徒代表が入場行進をし、開会式に臨んだ。男子の総合優勝旗を山梨学院高・内田理仁生徒会役員から大会主催者・山梨県高校体育連盟に返還された。次に、大会の開会にあたり山梨県高校体育連盟・山田芳樹会長の挨拶や祝辞などが続き、その後、司会者から選手宣誓者の名が呼ばれると、前に歩み出た山梨学院高空手道部男子・平井源起主将が「伝統のあるこの山梨県総体においてフェアプレー精神を忘れることなく、力の限り戦い抜くことを誓います」と力強く選手宣誓。今年は、男子38校、女子34校約6500人参加し、7日から9日までの3日間の日程で、学校対抗で総合得点を競う。初日のこの日は小瀬スポーツ公園他、各会場で熱戦が繰り広げられ、山梨学院は5月4日に先行開催した陸上競技で2種目を男女優勝と、2位にも2種目が入った。水泳競泳では男子が5種目優勝のうち大会新2種目を更新した。その他、テニス女子団体優勝を獲得するなど学校対抗得点獲得に貢献しており、進行中の他の競技でも好結果が期待される。

爽やかな笑顔がまぶしいアスリートが競うスポーツの祭典が開幕

「第77回山梨県高校総合体育大会」の開会式が行われ、参加各校の代表約400人の代表生徒が小瀬スポーツ公園体育館に集結。堂々の入場行進を行った。開会にあたって、山梨県高校体育連盟の山田芳樹会長は「試合には勝敗や順位はつきものです。これまでの努力が思い通りの結果につながるとは限りません。選手の皆さんが、支えてくださっているすべての方々への感謝のため、自分自身のため、チームや母校のため、鍛え抜いてきた力と技と精神力を十分に発揮するでしょう。何より大切なことは、真摯にスポーツと向き合ってきた皆さんが、この最高の舞台で躍動し、チームや学校の仲間、保護者などの応援してくださる方々とともに、この大会を大いに楽しむことだと思います」と述べた。その後、司会者から選手宣誓者の名が呼ばれると、部旗を持った出場クラブの選手に囲まれる中、前に歩み出た山梨学院高空手道部男子・平井源起主将(3年)は堂々と前を見据え、「私たち選手一同はスポーツマンシップにのっとり、『風林火山』(NHK大河ドラマ放送)の年に生まれ、ここ甲斐の国で日々培ってきた鍛錬の成果を発揮し、伝統のあるこの山梨県総体においてフェアプレー精神を忘れることなく、力の限り戦い抜くことを誓います」と力強く選手宣誓を行い、ファンファーレとともに大会が開幕した。最後に、山梨県高等学校応援連盟所属高校が選手の激励を行った。

開幕を前に5月4日、陸上競技1日目が一足早く実施

陸上競技では、5月4日に行われた1日目に男女各2種目ずつが優勝、準優勝が男女各1種目生まれた。男子400m優勝の三島泰叶選手は「厳しい練習を乗り越えてきたので、自信はありました」。男子1500mで山学高のムティアニ選手(3年)に次いで2位だった佐藤新太選手は「タイム的に54だったので50を切るレース展開にしたかったですが、少し納得いかない部分もありました」。男子4X100mリレーで3位に入ったチーム(左から雨宮剛生②、三島泰叶②、流石桜雅①、高田知希①)を代表して流石桜雅選手は「1年生が2人というメンバーで、入学してから間もなく、最初はバトンも繋がらなくて苦労しましたが、納得のいく結果でした」。女子1500m優勝の山学高 坂元唯花選手(3年)に次いで2位に入賞した大崎美希選手(1年)は「うれしい気持ちと悔しい気持ちがあります。先頭に1回も出ることができなくて、ただついて行って最後のスパートで離され、終わってしまったという感じ」と話した。

大会1日目、事前競技の陸上に続き他競技でも山学高が躍動

この日はトラック・フィールドで優勝者が生まれた。男子4人の選手が、走り高跳びで1m90cmを跳んだ時点で優勝争いになった。山学高の前田拓夢選手(3年)と城西高の選手が1発クリア。山学高の遠藤慶伍選手(1年)と富士北稜高の選手が3回目にクリアし、1m95cmにバーは引き上げられた。ここで遠藤選手が1回目でクリア。他の3人にプレッシャーを掛けると、他の選手は3回ともクリアとならず、遠藤選手がそのまま記録1m95cmで初出場初優勝を飾った。遠藤選手はベストが1m85cmの選手。一気に10cmの記録を伸ばした。遠藤慶伍選手は「とても嬉しいです。このまま関東でインターハイへ行けるように頑張ります。いつもは踏み切りが流れてしまう感じでしたが、今日はしっかり地面を踏みしめて上へ上がれたのが良かったです」と満面の笑みで答えた。男子3000mS,Cは序盤から芦澤由都選手(3年)がリード。そこに20m遅れで金山珠臣選手(2年)が追いかける展開になった。終盤、飛ばしていた芦澤選手の足が止まった。金山選手も後続に追いつかれて必死に食らいつく。芦澤選手は3位に落ちた。最後の200m金山選手が前に出て、1位でゴールテープを切った、芦澤選手も粘り2位に入った。レース後、金山珠臣選手と芦澤由都選手(右から)より、金山選手は「芦澤先輩について行って、もっと前でのレースをしたかったんですけど、自分の実力が足りなくて、体力が持たなかったり、障害の跳び方が上手くいかなかったりして今日は乗れないレースをしてしまった」と、レースには失敗したが粘りで優勝を勝ち取った。芦澤選手は「一人で引っ張るレースはしたことがなかったので、今回、とてもきつかったです。それでも自分で引っ張って、自己ベストとあまり変わらなかったのでそこは良かった」と次につながるレースにチャレンジした。また、男女800mでは各3人が決勝に進み、2日目の決勝での好記録が期待される。また、男子4X400mリレーは3位通過、女子の4✕400mリレーはトップ通過で明日の最終種目決勝戦として競技場を大いに盛り上げる。

その他の競技でも好記録が続いた

緑が丘スポーツ公園水泳場で行われた競泳競技で山学高が5種目で優勝を果たした。男子100mバタフライ優勝(大会新)・細野秦聖選手、男子200m平泳ぎ優勝(大会新)・大森理央選手、男子100m背泳ぎ優勝・小島温史選手、男子200m個人メドレー優勝・溝口大成選手、男子4X100mフリーリレー優勝(細野秦聖・小島温史、藤田凌輔・大森理央)など好記録が続出した。その他、テニス女子団体優勝、男子空手道団体形2位、バドミントン、卓球など好記録の枚挙にいとまがない。そして、先行開催された野球の関東大会県予選決勝戦が前日の雨天で7日に順延になったため、山学ナインの優勝結果も隣接する野球場から届けられるなど、山学高生徒会が運営する小瀬スポーツ公園の一角に設けられた山学高生徒会が運営する記録本部へ次々と朗報が飛び込み、掲示板には賑やかに結果が張られた。
次は大会2日目・3日目、閉会式の様子を報告する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.5.7