第107回全国高校野球選手権山梨県大会 壮行会
14日初戦。夏の県大会壮行会は伝統の学校行事
3年ぶりの夏の甲子園を目指す野球部に全校応援

山梨学院高校は7月2日、「第107回全国高等学校野球選手権山梨大会」の壮行会を高校体育館で行った。会場には3年生、2年生約700人ほか、生徒会、応援団、吹奏楽部、チアリーダー部、登録予定外選手、教職員の総勢約900人が参加し、1年生は教室でのリモート配信によって参加した。吹奏楽部の演奏に合わせ、関東高校野球春季大会からさらに逞しくなった登録予定部員29人が入場すると、会場の生徒、教職員全員が拍手で迎えた。初めに吉田正校長は挨拶で「日頃の成果を十分に発揮して、山梨学院に赤い旗を持って帰ってきてほしい」と述べた。生徒を代表して、小林里美生徒会長は「夏の県大会は、私たち応援する生徒にとっても初戦から応援に臨む大切な大会です。応援団長を筆頭に、全力で応援します」と激励。続いて、激励の花束と千羽鶴が梅村団主将と横山悠選手に手渡された。梅村団主将は「全校の皆さんの力強い応援を胸に、野球部一同全力でプレーするので応援よろしくお願いします」と応えた。壮行は応援団、吹奏楽部・チアリーダー部を中心に行われ、軽快な「突撃のテーマ」で“甲子園を目指す”野球部を勇気づけ、会場全員の手拍子で山梨県大会に送り出した。県大会は7月10日に開幕、山梨学院は2回戦の14日(月)午前8時30分より山日YBS球場で甲府東高と韮崎高の勝者と対戦する。
2年連続出場できていない夏の甲子園へ。全力プレーと全力応援で勝ち取る
山梨学院高の「第107回全国高校野球選手権山梨県大会」壮行会が7月2日午後3時より、同校体育館で行われた。会場には3年生、2年生の一般生徒約700人、他に生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、控えの野球部員など応援団チーム総勢約900人が集まった。1年生はリモート配信による教室での参加となった。壮行会は生徒会役員の小澤杏菜さんの司会進行で始まった。
60人の吹奏楽部が演奏する、格調の高さの中に華やかさが感じられる行進曲「アルセナール」が流れる中、梅村団主将を先頭に連日の練習でさらに逞しくなった登録予定選手29人とマネージャーが、体育館正面より入場。生徒、教職員が盛大な拍手を持って迎えた。選手たちは吉田正校長、吉田健人野球部部長、北村開コーチ、山下由起コーチが待つ壇上に上がった。初めに挨拶に立った吉田正校長は「いよいよ“熱い夏”が始まりました。夏になると甲子園で野球部の応援をするというのが学校行事のメインになっています。(中略) 今、在校している生徒は春、夏連続出場というのを経験していないけれども、君たちが入学する前は春、夏連続で甲子園出場がありました。今年はそれを叶えてぜひ春夏連続出場というところに名を連ねてもらって、山梨学院の名を上げてほしいと思っています。選手諸君は、日頃の成果を十分に発揮して、山梨学院に赤い旗を持って帰ってきてほしい」と述べた。続いて応援する生徒を代表して生徒会の小林里美会長は「(選手の)みなさんは春のセンバツ甲子園、春季関東大会と続き、またも大きな舞台に向けて日々練習を頑張ってきたと思います。3年生とっては最後の大会ともなるので、悔いのないように今まで努力を積み重ねた成果を出せるように願っています。夏の県大会は、私たち応援する生徒にとっても初戦から応援に臨む大切な大会です。応援団長を筆頭に、全力で応援します。そして、甲子園では野球部の皆さんは全力プレーを、私たちは山梨学院高校の伝統である応援ができることを楽しみにしています。優勝を目指して頑張ってください」と激励の言葉を贈った。
引き続き、不在の吉田洸二監督に代わり、吉田健人野球部部長が「今年の3年生は下級生の時から試合に出ている生徒がたくさんいますが、2年連続夏の大会を予選で敗退という悔しい思いもしています。しかし、この悔しい思いをしてきた世代なので、この夏はその分の悔しさをバネにして、山梨学院の夏の歴史を変えるような戦いをしてくれると期待していますし、みなさんの応援の力が選手たちを大きく後押ししてくれると思いますので、熱い応援をお願いします」と挨拶した。
野球部とともに心を燃やし、戦う準備はできていますか
続いて、必勝を祈願して花束と千羽鶴が梅村団主将と横山悠選手に贈られた。
学校からの激励を受けて梅村団主将は「この大会は2年連続、野球部としても山梨学院としても、悔しい思いをしています。今年は必ず山梨県大会で優勝し、日本一長い夏にすべく3年生を中心にチームのつながりを大事にして、最後の一球、最後の一歩まで全力でプレーします。そこで生徒のみなさんに問います。野球部とともに心を燃やし、戦う準備はできていますか。全校の皆さんの力強い応援を胸に、野球部一同全力でプレーするので応援よろしくお願いします」と健闘を誓った。最後に応援団、吹奏楽部、チアリーダー部を中心に、会場の生徒、教職員全員で壮行を行った。初めに校歌斉唱、続いて応援曲として他校でも知られる乗りの良い山梨学院オリジナル応援曲『突撃のテーマ』が会場に響き渡ると、自然と会場が盛り上がり、野球部、山梨学院全体が3年ぶり春・夏連続甲子園出場に向け、山梨県大会優勝に結束した。
壮行会後、インタビュー
梅村団主将は強いリーダーシップでチームをまとめる。大会を約2週間後に控えて、「夏の大会に自信を持つというか夏の大会に不安要素を残さないように、夏の大会は今までやってきたことをぶつけるんだという気持ちに持っていけるような練習をやってきました」とこれまでのすべてを懸ける。チームの状況については「昨年も経験しているメンバーも多いので、その面に関しては去年よりはいい」と精神面での余裕を挙げた。
攻守で要となる横山悠捕手は「新チームが始まってからこの1年間、甲子園を目指してやってきたので、初戦からベストな形で入れるように残りの時間を大事にやっていきたい」。打の中心としては「梅村を中心にやっていますけど、ただ梅村だけにすべて任せてしまうと負担が大きいので、キャッチャーではありますが、(梅村)団一人に任せないでそれ以上に自分たちも声出し等、サポートしていきたい」。捕手として投手をリードする役割について「菰田、檜垣と他に3年生のピッチャーが二人いますけど、一人ひとりいいところが違っていて、継投でいくと思いますが、いいところを引き出せるようにやっていきたい」と役割は大きい。
萬場翔太選手はチャンスに強い打撃センスと鉄壁の守備を誇る。この大会に懸ける思いは「2年連続でチームとして夏の県大会優勝を逃し、甲子園に出られていないので、自分たちの代ではしっかり甲子園に出場して勝ちあがる準備はできています。春の関東大会ベスト4という形で、そこでも優勝を狙っていたので悔しい思いをしてきているので、まずは県大会では失策をゼロに抑え、守備からリズムをつくるような展開をしていきたい」と悔しさの中から強い勝利への意欲を示した。
大会は、7月10日開幕。甲子園出場を懸け、33校31チームが山日YBS球場、富士北麓公園球場で熱戦を繰り広げる。山梨学院高の初戦は、2回戦の7月14日午前8時30分より山日YBS球場で、甲府東高と韮崎高の勝者と対戦する。山梨学院は伝統の全校応援で、3年ぶりの夏の甲子園の出場権を目指す。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.7.2