山梨学院大学ニュースファイル

2025 全国高校サッカーインターハイ準々決勝

Vol.3516 | 2025年7月31日

FWオノボの4戦連続先制弾も、接戦の末PK戦へ
神村学園高が全員成功のPKで敗れ、ベスト4入りならず

2025年度「全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」の順々決勝が7月30日、31日に福島県Jヴィレッジで行われ、3回戦で浜松開誠館高を2対0で破りベスト8入りを果たした山梨学院高校サッカー部は、3回戦を2対0で岡山学芸館高(岡山県代表)に勝利している強豪の神村学園高と7月31日に対戦した。試合は序盤、山学高が積極的に攻め上がり、前半8分にMF細田康貴(3年)のゴールバーを叩くミドルシュートや、前半16分にFWオノボフランシス日華(3年)のヘディングシュートが相手GKに弾かれる等、複数の決定機を作ると、前半31分に相手ペナルティエリア外でボールを受けたFWオノボがゴール前まで持ち込んで放ったシュートが決まり先制。前半を1対0で折り返すと、後半はシステム変更した神村学園高の対応に苦戦し、後半12分にクロスからの折り返しを決められ、同点に追いつかれる。その後は両チームともチャンスを作るも決めきれず、1対1で後半終了し、PKへ。山学高1人目のキッカーFWオノボのシュートを相手GKにキャッチされると、神村学園高は着実にPKを成功させ、最終的にPKは2対4で山学高が敗れ、準決勝進出はならなかった。

「令和7年度全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」が7月26日に開幕し、山梨学院高は1回戦の盛岡商高(岩手代表)、2回戦の近大和歌山高(和歌山代表)ともに4対1のスコアで勝利し、3回戦では静岡代表の浜松開誠館高に2対0で完封勝利し、ベスト8入りを果たした。7月30日に予定していた準々決勝は、同日の津波警報発令の影響で、翌31日へ順延となった。31日の準々決勝は、3回戦を2対0で岡山学芸館高(岡山県代表)に勝利している、各世代別代表選手を複数名率いる強豪の神村学園高と対戦した。

試合記録

◆山梨学院高出場メンバー ※〇内数字は学年
GK 1青木拓実②、DF 2藤井サリュー②、13中村嘉希③、15冨井悠真②、24明石琉聖②、MF 6山田琉翔③(後半24分→FW18メアスソムナン②)、7田中雄大③(後半36分→16竹内 蓮③)、8高見啓太③cap、10細田康貴③(後半14分→DF 5横内皇大③)、20薮野壮二朗②、FW 9オノボフランシス日華③

◆控え選手
GK 17渡邊修斗③、DF 3岩崎詢平②、4影山登哉③、MF14市川大登②、28小沼琉之介①、FW 19手塚蒼一郎②

◆試合経過
試合は序盤に山学高が攻撃の圧を強め、前半8分にMf細田康貴(3年)のミドルシュートがゴールバーを叩き、前半16分にはDF藤井サリュー(2年)のクロスにFWオノボフランシス日華(3年)が頭で合わせ相手ゴール枠内へ飛ばすも、相手GKのセーブにより得点を阻まれる。前半31分に相手ペナルティエリア外でボールを受けたFWオノボがドリブルで相手ゴール前まで持ち込み左隅へ放ったシュートが決まり先制する。このまま前半を1対0で折り返すと、後半は攻撃的なシステム変更を行った神村学園高の対応に苦戦し、後半12分にクロスからの折り返しを決められ、同点に追いつかれる。その後は両チームとも攻め合いチャンスを作るが互いに粘りの守備を見せ、1対1で後半終了。勝負はPK戦へ移ると、山学高1人目のキッカーFWオノボのシュートは相手GKにキャッチされ、対する神村学園高は3人連続でPKを成功させる。山学高の4人目のキッカーがゴールの枠を外すと、神村学園の4人目キッカーはゴールを決め切り、PK戦は2対4で山学高が敗れた。

◆監督、選手コメント

大場健史監督
「神村学園さんは一人一人のレベルが高いのでそのストロングを消すことと、自分たちの持ち味を出してどんどん前へ行こうという話を選手たちにはしていました。前半の入り方は良かったですし先制点もとれましたので、後半もぶれずにやっていこう、相手もギアを上げてくると思うのでしっかり守ってカウンターで次を狙おうという指示で後半入りましたが、あの失点はしてはいけなかったと思います。PKは1人目に(オノボフランシス)日華が蹴ると決めていましたが、他は蹴りたいと言ってきた選手たちを起用しました。その積極的な姿勢は成長していると思います。9月からはプリンスリーグもまた始まりますので、色々な面で質を上げていかなければいけない。日華以外もゴールゲットできるよう、前を意識したサッカーをしていきたいです」

高見啓太主将
「序盤に先制して、良い入りで試合を進めていけましたが、相手が後半ポジションを変えてきて、自分たちが手こずってしまいリズムが相手に移ったところで失点してしまった。ただ、その後は粘り強く戦うことができ、失点を抑えてのPK戦でしたが、負けてしまいました。悔しいですが、自信にはなった大会だったと思います。ピッチ内外で全員が成長して、サッカーに対する熱をもっと皆で高めてレベルアップしてプリンスリーグ昇格、選手権も戦いたいです」

文(R.K)、カメラ(今村 佳正)2025.7.31