第78回秋季関東地区高校野球大会
山梨学院高が浦和学院高と対戦
強敵を破り当確のベスト4進出
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秋の関東高校野球、今年は山梨開催。山梨第1代表の山梨学院高は1勝すればセンバツが当確となるいわゆる「スーパーシード校」として準々決勝から出場、20日に埼玉の強豪浦和学院高と対戦した。序盤にリードしながら一度は同点に追いつかれたが、二刀流菰田主将のバックスクリーンに飛び込む大ホームランなどで追加点を奪い、菰田投手から檜垣投手への継投で6対3で勝利しベスト4に一番乗り、5年連続センバツ甲子園がぐっと近づいた。
山学の先発マウンドには、主将となり更なる飛躍を期す、巨漢の二刀流菰田陽生(こもだ はるき)投手兼一塁手(2年)が上がり、3回をほぼ完ぺきに抑えた。1塁側の山学応援席は約300人の生徒と保護者が席を埋めた。藤巻好加(このか)応援団長(2年)が伝統の羽織袴姿で指揮、控え部員は最前列で全力応援、吹奏楽部は全力演奏、チアリーダー部は華麗に鼓舞、山学スタンドは一体となって声援を送り続けた。
4回表に投手菰田の制球が乱れ、先頭打者に四球を与え、次打者にヒットを打たれた。ここで山学ベンチは、夏の甲子園にエースとして出場し学校初の夏ベスト4、秋の国スポ初優勝に大きく貢献した檜垣瑠輝斗(ひがき るきと)投手(2年)を登板させた。急な登板に動揺したのか、珍しく制球が定まらず2点を奪われ同点に追いつかれた。ただ、後続を断つところに非凡さを滲ませた。味方が菰田主将の大ホームランなどで追加点を挙げると立ち直り、得意のスライダーを武器に打たせて取る投球で浦学打線に立ち向かい、9回の大ピンチも1点に抑えて逃げ切った。
試合後、吉田洸二監督は「ホッとしました、その一言です」と笑顔で語り、練習では常に先頭に立って牽引した今年のチームの梅村団主将は「ベスト4になれたので、あとは優勝を目指してほしい」と、先輩も、また、笑顔で後輩達にエールを送った。
準決勝は25日(土)に山日YBSで行われる。山学高は午前10時からの第一試合で横浜高を下して進出した専修大松戸高と対戦する。
文・カメラ(M.I) 2025.10.20

