ウインターカップ山梨県大会優勝
強化2年目の1・2年生チーム快挙
山梨学院高男子バスケットボール部

年末に開催されることからウインターカップと呼ばれる「全国高校バスケットボール選手権」山梨県大会の決勝が11月2日に富士北麓公園体育館で行われた。春の高校総体県大会優勝の日本航空高と夏のインターハイ県大会優勝の山梨学院高が冬の王者をかけて今年二度目の頂上対決をした。抜きつ抜かれつの大接戦を制したのは、強化2年目、1・2年生だけで3年生のいない山梨学院高だった。山梨代表として12月23日から東京体育館で開催される冬の選手権に初出場する。
第1クオーター(Q)の航空の攻撃は凄かった。3ポイントシュートがことごとく決まり17対25とリードされて2Qに入った。前半終了直前までリードされていたが前田瑛太の3Pで同点に追いつき桂川遼太郎の2Pで逆転。3Qに入ってからは、追いつかれそうになっても身長202cmのセネガルからの留学生ディエイ ファリルらが体を張ったプレーで攻撃に守備に躍動、逆転を許すことなくリードを保ち、最終スコアは77対69、山梨ナンバーワンの座を勝ち取った。チームの旗印は「風林火山」、試合終了と同時に、背中に風林火山の文字が入った揃いのC2CブルーTシャツの保護者席から歓喜のテープが投げ込まれ、選手たちは江崎悟監督を胴上げして喜びを爆発させた。安原楓真主将は「前半は相手の3Pシュートに苦しめられましたが、後半は自分たちのプレーができたと思います。ウインターカップのメインコートを目指しているので、ここから成長して全国で頑張りたい」と述べた。愛知の桜ケ丘高を強豪校に押し上げ、日本代表候補のプロバスケ選手富永啓生選手らを育てた闘将江崎悟監督は「体と心と技が少しずつ成長している。インターハイではいかにも初出場という試合をして何もできなかった。その経験があるので、山梨県の代表として今度はしっかり戦いたい」と話している。クリスマスイブの12月23日から始まるウインターカップ。山梨学院高男子バスケットボール部は、東京冬の陣に風の如く出陣し、火の如く攻め入る。
試合結果

文・カメラ(M.I)2025.11.2

