全国高校駅伝山梨学院高男女健闘
女子は心をつないでタスキをつないだ
男子は7人の力で都大路を走り抜けた

全国高校駅伝が冷たい雨の降る京都・都大路を舞台に12月21日に繰り広げられた。女子はハーフマラソンの距離を5人でつなぐレース。山学高女子は1区の坂元唯花主将からアンカーの新星大﨑美希まで全員が心を合わせてタスキをつなぎ昨年を大幅に上回る28位でゴールした。一方、男子はフルマラソンの距離を7人で走るレース。2区の3年生留学生フェリックス・ムティアニが2年連続の区間新で16人を抜く快走を見せるなど男子も女子同様に心と力をつなぎ合わせ昨年を大幅に上回る35位でゴールした。学校から応援団・吹奏楽部・チアリーダー・生徒会委員が応援に駆けつけ、スタート時・ゴール時はスタジアムで、レース中は沿道で、雨と底冷えする寒さに震えながら、師走の古都を疾走する選手に懸命に声援を送り続けた。
大会に出場できるのは、各都道府県代表に地区代表11校を加えた58校。山学高駅伝部は男女揃って県代表。まず、女子のレースが午前10時20分から始まった。山学女子は17年連続25回目の出場(留学生の起用は、最短区間の3区か4区(ともに3km)に限定)。最長区間(6km)の1区は昨年に続きエースの坂元唯花主将(3年)が任され2区中里樹乃(1年)に37位でタスキをつなぎ、3区の留学生キャサリン・ムティダ(2年)、4区持田美陽(2年)が順位を上げる好走、圧巻だったのはアンカーに起用された1年生の新星大﨑美希の走り、6人を抜く快走で34位から28位に押し上げてゴール。昨年の41位から大幅に順位を上げ、目標に掲げていた20位台を獲得した。

一方、男子のレースは正午過ぎの12時30分から始まった。山学男子は15年連続25回目の出場。(留学生の起用は、男子は最短区間(3km)の2区か5区に限定)、各校エースが投入される最長区間の1区(10km)には県予選同様に朝倉悠羽(1年)が起用され大集団の中でやや出遅れたが、2区の歴代最強留学生フェニックス・ムティアニ(3年)は彼自身が昨年作った区間記録をさらに6秒縮める7分40秒の2年連続区間新の激走で16人を抜き順位を49位から一気に33位に引き上げた。3区の前多陽(2年)、4区の佐藤新太(3年)5区の西崎大貴(2年)が堅実につなぎ、6区の金山珠臣(2年)が8人抜きの走り、最後はアンカーの橘田響(3年)が35位でテープを切った。男子も昨年の44位から大きく順位を上げてゴールした。

レース後、女子の小俣宏記監督は「冷静に、だけど熱く行こう、と送り出した。やや出遅れたが、2区・4区・5区は設定したタイムを大幅に上回ってくれた。後ろに頑張れる子たちが控えていることで、チームとしての力がついてきたと思う」と語った。競技生活これがラスト・ランと決めてレースに臨んだ坂元唯花主将は「積極的に前に出ようと臨みました。去年の区間19位を上回る走りを目標にしていたので悔しいレースにはなりましたが、都大路を走れたことは自分の人生の中で貴重な経験。サポートしてくれた監督・チームメート・支えてくれた家族に感謝する走りはできたかなとは思います」と最後の舞台を振り返った。
男子の箱崎孝久監督は「1区の出遅れをカバーしての2時間7分は悪いタイムではないが、年々スピード化が進んでいる。スピード練習の質を上げてロードで足の力を付けなければいけない」と話した。レース直後に倒れこんでしまうほど力を出し尽くしたフェニックス・ムティアニ選手は「雨と風で天気が良くなかったけど、区間新を取るのが目標だった、作れてよかった。学校から応援メンバーが来てくれて、それがすごく力になった」と3年間ですっかり上手になった日本語で2年連続区間新の快走を振り返った。山梨学院高校駅伝部は、男女ともに、雨中の都大路で自分の限界に挑み、力の限りを尽くして走り抜いた。
文(井出昌孝)・カメラ(平川大雪・小池裕太・今村スタジオ) 2025.12.21

