山梨学院大学ニュースファイル

全国高校サッカー選手権初戦突破

Vol.3570 | 2025年12月29日

1年生GK石井那樹獅子奮迅の大活躍
山学高は京都橘高にPK戦の末に勝利

高校サッカー最大のイベント「第104回全国高校サッカー選手権」が年の瀬に開幕した。28日に聖地国立競技場で行われた開会式で、2年連続11回目出場の山梨学院イレブンは武田信玄公の軍配「風林火山」軍配を手に堂々と入場行進した。1回戦の対戦相手は関西の雄京都橘高、29日に埼玉・浦和駒場スタジアムで対決した。大接戦を繰り広げ両チーム無得点でPK戦に突入。この場面で、後半25分にプロ球団内定の相手エースのPKを止めた1年生GK石井那樹がまたしても躍動、相手の6人目のPKを止めてチームに勝利をもたらした。山学風林火山軍は、大晦日に行われる2回戦に風の如く進出した。

今大会の応援リーダーは、山梨学院高から世界に羽ばたいた日本代表FW前田大然選手(山学高~松本山雅~横浜Fマリノス~スコットランド・セルティック)。山学イレブンは先輩の言葉「その一点が勝負を決める、その一点が未来を変える、その一点が人生を揺らす」を胸に戦いの舞台に立った。相手の京都橘高は3大会連続12回目出場の山学高と同じような実績を持つ関西を代表する強豪校。やはり両者譲らぬ戦いになった。前半は京都橘のシュート5本に対して山学のシュートは0本、前半はパスをしっかり回す京都が優勢だった。後半は縦突破を図る山学の仕掛けが次第に効き始め、山学優勢の展開に見えた。だが、後半途中に投入されたヴィッセル神戸内定のFW伊藤湊太(3年)の動きに翻弄されペナルティエリア内で伊藤を倒しPKを献上してしまった。蹴るのはその伊藤湊太、絶体絶命のピンチに立たされた。しかし、山学の守護神1年生GK石井那樹は、笛が鳴ってもなかなか蹴らない相手のじらし作戦に惑わされることなく沈着冷静にその時を待ち、決まっていたらおそらく負けていたであろうPKを見事に阻止した。勢いを取り戻した山学はより一層攻め上がったが、両者譲らず0-0でPK戦に突入した。両チームとも5人目まで全員が成功、山学の6人目藤井サリュー(2年)も落ち着いて決めた。京都橘の6人目も前の5人と同じように笛が鳴ってもなかなか蹴らないじらし戦法。これに対し1年生GK石井那樹はもうその作戦に対処する方法を見出していた。戦国武田軍のように動かざること山の如く動かなかった。そして、相手が蹴った瞬間に左に飛んで止めた。イレブンは雪崩を打って1年生GKのもとに走り込んで歓喜し、勝利の雄叫びを上げた。

試合結果

試合の翌日、山日新聞はGK石井那樹について「千葉県出身、第99回大会でPK戦を制して全国制覇を果たしたGK熊倉匠主将(現J3鹿児島)をテレビで見て“こんな風にシュートストップできるようになりたい”と山梨学院の門をたたいた。秋からトップチームのゴールマウスに立ち、元VF甲府の岡西宏祐GKコーチ(山学高出身)は吸収力が高く、頭で考えたことを体で表現できる選手」と1年生GKを記事にしてくれた。大場健史監督は「自分たちの仕事をきちんとやってくれた。非常に内容のいいゲーム、ストライカーのいない分、攻撃はもっとバリエーションを増やしたい」と取材に答えた。2回戦は大晦日に行われる。山学高の対戦相手は福島代表の尚志高と決まった。試合会場は、この日も勝利し5年前の全国制覇を果たした時にもビクトリーロードとなった浦和駒場スタジアム、午後2時10分試合開始で対戦する。

(文 井出昌孝)(カメラ 今村佳正) 2025.12.29