山梨学院大学ニュースファイル

第101回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)1日・2日目

Vol.3526 | 2025年9月4日

1日目決勝2人,B決勝4人1、2日目決勝2、B決3種目
前半2日間、手堅く大学対抗得点獲得

「第101回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」が東京アクアティクスセンターで9月4日開幕した。大会は9月7日まで4日間の開催。競泳のインカレは男女別学校対抗戦で個人、リレーの32種目の成績を集計して得点を競い順位を決める。今大会は、全国から参加総数1367人が東京の会場に集まり、山梨学院大学水泳部から男子21人、女子17人がエントリーした。1日目は開会式の後、男女400m個人メドレーから競技が始められた。山学大は男女3人ずつのエントリー中から、女子の山本優羽(1年)が6位でA決勝に進み

7位に入った。同じく8位から16位までのB決勝に米田愛菜(1年)が残り、PB(自己新)で5位となった。男子400m個人では3人のエントリーでB決勝の土屋海人(1年)がラスト100mの自由形で素晴らしい追い込みで2位に入りPBを達成した。男子200m背泳ぎからは2人がB決に残り髙木理夢(3年)が2位と順位を伸ばした、同じく加藤大喜(2年)は8位となった。女子100m自由形では濵野美海(2年)がA決勝で6位となり、1日目成績で6人が大学対抗得点で貢献した。2日目は、男女4種目ずつが行われ、個人種目では男子200m自由形決勝で佐久間哲平(4年)が7位、小池晶(2年)は8位だった、また、男子100m平泳ぎ予選で植田蒼翔(3年)が自己新を更新。B決勝で5位に入った。団体競技では男女4X100mフリーリレーB決勝で男子がPB5位、女子も5位となった。大会2日間を通じて学校対抗得点で女子14位、男子が9位と健闘している。

インカレ水泳競技大会は、男女別学校対抗戦で個人やリレーなどの成績を集計して得点を競い順位を決める。予選はタイムレースで上位8人が決勝へ、9~16位までがB決勝に進出する。決勝とB決勝では順位ごとに得点が振り分けられ、その得点の合計で男女の総合順位が決定する。また、総合得点により次大会のシード校が決定され、男女1位から8位までがシード校となり、次大会の本大会への予選会出場が免除される。今年の大会は、男子851人、女子516人、総勢1,367人のスイマーが日頃鍛えた成果を男子16種目、女子16種目でライバルと日本一を競い合う。

《8月4日大会1日目 男女各4種目》

女子400m個人メドレー・・・B決勝:米田愛菜(1年)5位(PB=自己新)、A決勝:山本優羽(1年)7位 

1日目、最初の種目は女子400m個人メドレー。100mずつバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の泳法で400mの速さを競う。種目には片野由菜(1年)、米田愛菜(1年)、山本優羽(1年)がエントリー。うち、米田がB決勝で5位に入り自己新を記録した。米田愛菜選手は「決勝(B)に積極的にいくことを意識して自分の持ち味とする後半で戦いました。タイム的には満足していませんがこれからもこういう大きな大会で活躍できるようにしたい」。

予選で6位の見事な泳ぎを見せた山本だが、決勝のプレッシャーからか前半から伸びが足りずに7位順位を落とした。山本優羽選手は「予選よりタイムを上げたかったのですが、入った時には楽だったからいけるかなと思ったのですけど、後半が伸びなかった」と肩を落とした。

男子400m個人メドレー・・・B決勝:土屋海人(1年)2位(PB)

この種目には、松居颯真(1年)、山村柳善(1年)、土屋海人(1年)がエントリー。唯一土屋が予選を11位で通過した。B決勝では見事な泳ぎで2位に食い込んだ。最初のバタフライから第3の平泳ぎまで最下位で推移、残り100mの自由形で猛然とスパート。トップで迫る勢いで2位に入った。土屋海人選手は「計算通りでした、最初は貯めてラストのフリーで全員を抜くつもりでいったのが成功しました。結構気持ち良く楽に泳げて最後まで戦うことができました」と自己ベストも大幅に更新した。

男子200m背泳ぎ・・・B決勝:髙木理夢(2年)2位、加藤大喜(2年)8位

3人のエントリーの内、髙木理夢と加藤大喜が出場。河合健汰(3年)は棄権した。B決勝を2位で通過した髙木理夢選手は「正直、決勝に残ることが目標でしたが駄目で、ベストからもと遠かったので次の種目に気持ちを届けたい」。同種目を泳いだ加藤は予選を15位。自己新も記録し、さらに上を目指した。加藤大喜選手は「2回泳ぐという目標は達成できましたが、2回目でタイムを落としてしまったので、2本目もタイムを上げられるような強い選手になりたい」と振り返った。

女子100m自由形・・・A決勝:濵野美海(2年)6位

女子100m自由形には3人がエントリー。矢ケ崎颯来(2年)と坂口萌乃香(3年)ともに予選敗退。濵野美海(2年)が5位でA決勝に進出した。決勝ではスタートから泳ぎに精彩を欠き、ピッチが伸びずに6位となった。濵野美海選手は「落とすつもりは全くなく、上げることを考えていました。去年もB決勝で大きく落としてしまったので、決勝でタイムを落とすのは勝つためにはよくないので、もっとアップの仕方など含め気合を入れ直す」。ほかに男子100m自由形に鳴神掲汰(2年)、井山 海(3年)、浅井康栄(3年)がエントリーしたが予選落ちした。

≪8月5日大会2日目 男女4種目》

男子200メートル決勝・・・A決勝:佐久間哲平(4年)7位、小池 晶(2年)8位

佐久間哲平選手は「予選も良い感じで泳げて、決勝では落ちてしまったのですが、明日の400mにつなげる泳ぎを意識して泳いだのでそれはできたかなと思います。自己新は49秒3を持っていて、ベストは出したかったのですが、いい感じで泳げているので調子はいいです」。小池 晶選手は「タイムは結構、落としてしまったのですが、先輩と一緒に最後泳ぎ切ることができてよかった。順位は落とさないようにしたかったのですが、同じ順位か一つでも上げて山学に点数が高い順位を持ってこれなかったことは残念です」。

男子100m平泳ぎ・・・B決勝:植田蒼羽(3年)8位

予選10位でPB(自己新)を出した植田蒼羽選手は「泳ぎは悪くはなかったですけど、予選の疲れと緊張があってタイムは思うような結果じゃないですけど、でも初めてのインカレB決勝で悪くはなかったです」と胸を張った。昨年は26位予選落ち、「この1年大きな目標でした。B決勝は1番を狙っていたけど5位はちょっと悔しいですね」と次に飛躍を狙う。

女子4X100mフリーリレー・・・B決勝:5位

リレーは予選とメンバーを入れ替えた。1泳者濵野美海(2年)、2泳者矢ケ崎颯来(2年)、3泳者山本優羽(1年)、4泳者坂口萌乃香(3年)の布陣で臨んだ。濵野美海選手は「水泳の予選よりタイムを上げることができたのでとりあえず良かったです」。2泳者の矢ケ崎楓来選手は「前半がちょっと遅かったのですが、後半は耐えられたのでこれからにつなげていきたいです」。3泳者の山本優羽選手は「足が動かず後半きつかったです」。第4泳者坂口萌乃香選手は「感覚的には予選よりは結構上げることができたと思うのですが、まだタイムが分からないのでこれから活かしていきたい」。チームは予選タイムより2秒ほど縮める健闘を見せた。

男子4✕100mフリーリレー・・・B決勝5位(PB)

同じく男子も予選からメンバーを変えた。1泳者に井山 海(3年)、2泳者小池 晶(2年)、3泳者佐久間哲平(4年)、4泳者土屋海人(1年)。第1泳者で先陣をきった井山 海選手は「予選よりは前半積極的に行けてよかった」。第2泳者小池晶選手は「※コメントなし」。第3泳者佐久間哲平選手は「予選よりタイムも上がり良かったので、アンカーに上手くつなげた」。第4泳者土屋海人選手は「先輩たちがいい場に乗せてくれ、自分は頑張るだけだったので気持ち良く泳げました」とそれぞれコメントした。

3日目も男女各4種目が行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪)2025.9.5