第98回日本学生氷上競技選手権(ST競技)
山梨学院が総合力で男女ともに2位
SS部門へバトンを渡しインカレ総合優勝目指す

第98回日本学生氷上競技選手権大会ショートトラックスピードスケート競技が10月18日、19日の両日、長野県・帝産アイススケートトレーニングセンターで行われた。この大会は、インカレのショートトラック(ST)部門として行われ、山梨学院大からは男子6人、女子5人がエントリー。ST部門では、個人競技の成績を得点化し、学校対抗戦としても争われ、初日は男子1500mで越智大翔(4年)が2位、女子1500mで宮下心夢(2年)が2位とそれぞれ表彰台にのぼり、学校対抗得点に貢献。最終日は男子5000リレーが3位、女子3000mリレーも2位となるなど、高い総合力で得点を重ねた。優勝者こそ出なかったものの、層の厚さや総合力の結果で、男女ともに、学校対抗2位となった。 ST部門の結果は、インカレの総合成績に加算され、氷上競技大学日本一に向け、大きな弾みとなった。
日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)の総合成績はスケート競技(スピード、ショートトラック、フィギュア)とアイスホッケー競技の各部門の成績(学校対抗得点)を加算して競われる。10月18日、インカレの競技の幕開けとなるST部門が行われ、各大学・選手が大学日本一を目指し、氷上でしのぎを削った。
初日は男女500・1000m決勝、男女1000m・男子3000m(予選~準決勝)が行われ、このうち男子500mでは吉澤翔(3年)が7位、並木碧飛(3年)が8位、男子1500mで越智大翔(4年)が2位、女子500mで矢﨑結美子(3年)が5位、金原幹奈(4年)が7位、女子1500mで宮下心夢(2年)が2位、水野葵由(4年)が5位、金原(4年)が8位にそれぞれ入賞し、学校対抗得点獲得に大きく貢献した。2日目・最終日は、男女1000m・男子3000m・女子3000mリレー・男子5000mリレー決勝が行われた。男子3000mで越智が5位入賞。男子1000mでは、吉澤が7位、阿部 瀧獅(2年)が8位入賞、女子1000mで宮下が4位、水野が6位入賞し、学校対抗得点を積み上げた。さらに得点貢献度の大きい男子5000リレー(越智・並木・吉澤・阿部)が3位、女子3000mリレー(水野・金原・矢﨑・宮下)も2位となった。最終総合成績では、男子が101ポイントで2位、女子が97ポイントで2位になった。
全日程を終わり、篠原祐剛監督は「昨年度男子は優勝、女子は総合2位だったのですが、今回は男女とも2位。 個人種目でも優勝者を出すことができずに、総合2位だったと言うところが、悔しい部分でもあります。目標の中では、総合1位、2位以内の総合優勝争いという目標を立てていたので、一応目標の範囲内ではあるかなと思います。インカレということで、今回ポイント3点を男女とも獲得しました。この3点がスピードの方にプラスになりますが、 もちろんスピードの方でも得点を獲得し、スピード部門としての総合的な順位が出ることになります。(ST部門としては)例年どおりに渡すことが出来たかなというところはあります。」と総括した。
越智大翔ショートトラック主将は「男女ともに優勝を狙ってはいたので、悔しい結果ではありますが、みんな全力を出し切った結果だったので、これはこれで評価したいかなと感じています。チーム山梨学院大学としては、一応良い形でバトンをパスできたと思うので、次はスピードの方にも頑張ってもらいたいですね」と語った。
男女ともに総合優勝は叶わなかったが、年明けのスピード部門の大きな弾みとなった。スピードスケート競技は1月5日から7日まで北海道釧路市で行われ、ST部門からのバトンを手に氷上競技大学日本一を目指す。
文・カメラ(平川大雪) 2025.10.19

