山梨学院大学ニュースファイル

皇后杯全日本女子サッカー選手権

Vol.3552 | 2025年11月16日

山学大女子サッカー部が2回戦に進出
なでしこ1部3位の強豪チームと対戦

「皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権」は、男子の「天皇杯」同様に、プロチーム、大学チーム、地域代表チームが同じ舞台で日本一を競う大会。山梨学院大女子サッカー部は11月8日の1回戦で中国第1代表(なでしこリーグ2部)の吉備国際大学Charme岡山高梁を下し2回戦に進出、16日になでしこリーグ1部3位の強豪静岡SSUボニータと対戦した。いわば格上との戦いに1対5で敗れたが、攻守に渡りアグレッシブに戦い、何度もチャンスを作った。年末に開催されるインカレ優勝旗奪還に向けて、チームは確かな手応えと収穫を得た。

試合会場は藤枝総合運動公園サッカー場、対戦相手はサッカー王国静岡の地元チーム、山学女子にとっては完全アウェイな戦いとなった。しかし、チャレンジャーとして、前に前に出て何度も好機を作った。ただ、今年の課題の決定力不足はこの試合でも解消できず、伊藤琴音選手(3年)の1得点に留まり、中盤からは相手のペースを崩せず5失点した。試合後、大高心主将は「1回戦を勝てて皇后杯の歴史を塗り替えたことは良かったが、2回戦は相手のペースに飲まれて流れを変えられなかった。なでしこリーグ1部上位チームとこういう経験ができたことはインカレに必ずつながると思うので、一人一人が年末に向かって気持ちの面でもしっかり準備していきたい」と話し、村上裕子監督は「タフな試合になることは分かっていたので、しっかり覚悟を持って相手に向かって行こうとミーテイングして臨みました。入りも良く、チャンスもあった中で決め切れずに流れを崩したかなと思います。点を取り切れないとこういう結果になる経験をインカレに活かして行きたい。あと1か月、ハードワークできるコンディション作り、相手の戦術に合わせて対処する守備力を蓄えて臨みたい」と語った。

試合結果

◆皇后杯サッカー出場メンバー*表記は「位置」「背番号」「名前」「学年」の順

【先発メンバー】
GK33本田陽菜④、DF2小堀菜緒④、DF5大高心④主将、DF64寺村穂香④、MF51小林結依①、MF65香椎彩香④、MF25正木美里③、MF16中井佑姫奈③、MF10堤なつほ①、MF9山田歩美③、FW20伊藤琴音③、

【途中出場メンバー】
DF47吉岡百亜①←2、MF13熊谷南摘③←16、MF36砂川莉里佳④←9、MF50大野妃菜①←20、MF67香山京子④←65、


山梨学院大女子サッカー部今年最大の目標は、年末の「全日本大学女子サッカー選手権(通称インカレ)で優勝旗を奪還すること。山学大チームは、創部10年目だった一昨年にインカレ初優勝を獲得し、昨年は決勝で日体大に敗れ準優勝、今年は3年連続決勝進出と再びの優勝旗奪還を目標に1年間練習を重ねてきた。皇后杯の歴史を塗り替え、2回戦に進出したことは大きな収穫。八ヶ岳颪の寒風が吹き始めた中、チームは毎日午後5時過ぎから、ナイター照明の下で猛練習に取り組んでいる。今年のチームスローガンは「Now is the time」、全員攻撃・全員守備でアグレッシブにインカレに挑む。

文(井出昌孝)・カメラ(平川大雪) 2025.11.16