山梨学院大学ニュースファイル

箱根駅伝復路山学大シードならず

Vol.3574 | 2026年1月3日

復路は下級生で臨み潜在力発揮できず
往路復路最終総合成績は17位

“箱根駅伝”復路、山学大はトップの青学大から9分20秒遅れの繰り上げなしで芦ノ湖をスタートした。初めて箱根を走る南葉聖琥(3年)が6区の山下りを担い懸命に下った。復路は3人をメンバー変更。7区は大杉亮太郎(2年)、8区は松岡一星(2年)、9区には和田瑛登(2年)が投入された。アンカー10区の田原匠真(3年)も箱根を走るのは初めて、最終総合成績は17位となったが、復路の5人はいずれも下級生、明日の山学大を担う5人は心と心をつないでタスキをつないだ。悔し涙の後、その胸に捲土重来を誓った。

3年になってようやく箱根デビューを果たした南葉聖琥(なんば きよとら)の初舞台は、天下の嶮の山下りだった。思った以上に下りは難しかった。急な坂道をいかに巧みに下るか技術が求められた。歯を食い縛って下り切り、小田原で待つ7区の大杉亮太郎(りょうたろう)にタスキを運んだ。7区は9キロ過ぎから小さなアップダウンが続き、気温と風の変化で急失速する選手も少なくない区間。大杉は持久力が求められる区間を懸命に走り平塚中継所で待つ8区の松岡一星(いっせい)にタスキを託した。8区は湘南新道の長い上り坂、松岡には烏帽子岩を見る余裕はなかったが、区間9位の好走で9区の和田瑛登(あきと)にタスキを渡した。9区は走力とバランスが求められる23kmの長距離区間、懸命に食い下がり、昨年はタスキがつながらず繰り上げスタートとなった鶴見の中継所に飛び込んでアンカーの10区田原匠真(たばら しょうま)に母校のタスキをしっかりつないだ。10区は都心部の平坦路を駆け抜ける最終区間の栄光と重圧がかかる区間。田原は1年の時はケガ、2年の時は調子が上がらず、3年になってようやくつかんだ箱根初舞台だった。1秒を削る走りで日本橋を渡り必死に大手町に向かった。ゴールで待ち構えていたのは4年の主将弓削征慶と副主将の平八重充希だった。崩れそうに倒れ込む田原を2人の先輩は抱き留め、その体にタオルをかけて、抱きかかえた。完走 第102回箱根駅伝。

(文 井出昌孝)(カメラ 平川大雪・藤原稔・今村佳正・小池裕太・斉田和也) 2026.1.3