2試合連続の劇的勝利で決勝進出
後半終了寸前一瀬葵夢が決勝ゴール
大学女子サッカー部優勝旗奪還王手

大学日本一を決める“インカレ”「全日本大学女子サッカー選手権」準決勝で山学大女子サッカー部が、またしても劇的に勝利をつかみ取った。後半終了寸前のアディショナルタイムだった。後半途中投入のFW中込悠がゴール前に絶妙のクロス、これを最後尾から駆け上がってきた攻撃的ディフェンダー一瀬葵夢が左足を振り抜き、ゴールネットに突き刺してついに均衡を破った。その1分後に試合終了の笛。東京国際大を1-0で下し、昨年逃した優勝旗奪還に王手をかけた。
準決勝の舞台は、選手たちがそこでプレーすることを目標に1年間練習に取り組んできたリベンジを果たす地、東京・味の素フィールド西が丘。山学大女子サッカー部は、創部10年目だった2年前、この地で初の大学日本一を獲得し、昨年は決勝で日体大に敗れて2連覇を逃し準優勝に終わった。今年のチームは西が丘で優勝旗を奪還するために、春・夏・秋・そしてこの冬まで、力と技とチームプレーを高めることにひたすら努めてきた。年末に大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた準々決勝の東洋大戦で、敗戦寸前のアディショナルタイムに後半途中出場FW中込悠(4年)の同点ゴールで追いつき、GK本多陽菜(4年)がPKを2本止めて劇的大逆転勝利で勝ち上がり西が丘にやってきた。チームにとって準決勝は、ここまで来て負けるわけにはいかない試合だった。相手の東京国際大も強かった。押し込んでも決定的場面は作れない、カウンター攻撃で素早く仕掛けてくる、前半も後半も一進一退、どちらも点が入らない。準決勝からは90分で決着がつかない場合は、延長戦に突入するルール。ライブ配信の実況アナが「アディショナルタイムに入りました。このままだと延長戦です」と言った直後だった。この試合も後半途中から投入された中込悠(はるか)(韮崎高出身で3年まではセカンドチーム、努力を重ね最終学年になってファーストチーム昇格をつかみ取った努力の人)がゴール前に絶妙のクロスを上げ、サイドバックから駆け上がってきた攻撃力を兼ね備えたDF一瀬葵夢(あみ)(3年)(甲府羽黒スポ少~日本航空高2年まではFWだった。兄は山学大からVF甲府に入団した一瀬大寿)が見事に合わせゴールネットに突き刺した。試合終了のホイッスルが鳴ったのはその1分後だった。
試合結果


試合終了後、決勝ゴールを決めた一瀬葵夢選手は「はるかさんが裏に抜け出したんで、いけるかなと思って走り込みました。仲間がみんな寄ってきてくれて素直にすごく嬉しかった」と語った。大高心主将は「点が取れなくて、試合の流れ的にはちょっと悪いかなと思ったんですけど、勝ち切れて良かった」とホッとした表情を見せた。村上裕子監督は「日体さんにしても東邦さんにしても(この時点ではまだ対戦相手か決まっていなかった)決勝戦は難しい戦いになると思います。どっちが最後までめげずにピッチを走り切るかという勝負になると思います。しっかりリカバリーさせて、準備したいなと思います」と心の準備と作戦の準備を2日後の決勝に切り替えた。第2試合の結果、決勝の相手は、去年決勝で敗れた日体大と決まった。1月6日13時00分キックオフで、リベンジを果たすべき地、味の素フィールド西が丘で頂上対決する。
文(井出昌孝)・カメラ(平川大雪)

