山学大女子3選手がプロ選手に
インカレ日本一から更なる飛躍の舞台
最高峰のWEリーグ加入内定記者会見

大学日本一の優勝旗を奪還した山梨学院大女子サッカー部の主力を担った3人の4年生が、最高峰プロリーグ「WEリーグ」に加入することが内定し9日に合同記者会見が行われた。主将の大髙心選手がちふれASエルフェン埼玉、DF寺村穂香選手がサンフレッチェ広島レジーナ、GK髙橋千空選手がAC長野パルセイロ・レディースにそれぞれ入団する。3人は「一日でも早くチームの戦力になりたい」と抱負を述べた。
山梨学院大女子サッカー部は6日に東京・味の素フィールド西が丘で行われたインカレ「第34回全日本大学女子サッカー選手権」決勝で昨年敗れた宿敵日体大に雪辱し大学日本一を奪還したばかり、まだ興奮冷めやらぬ中で、9日にチームの主力を担った4年生3人のプロ球団加入内定会見が山梨学院広報スタジオで行われた。
大髙心選手
大髙心(おおたか こころ)選手は、ちふれASエルフェン埼玉に加入する。青森県出身、身長161cm、マイナビ仙台レディースユースから山学大に進学、視野の広さ、対人の強さ、冷静な判断力が魅力のDF。主なポジションはサイドバック、主将となった今年は攻守の司令塔としてチームを牽引し大学日本一に導き大会MVPに選出された。大髙選手は「守備での対人の強さとか、狭いスペースでの細かい崩しというのが自分の特徴です。少しでも早く試合に出て経験をたくさん積んでチームの力になりたい」と語る。
寺村穂香選手
寺村穂香(てらむら ほのか)選手は、サンフレッチェ広島レジーナに加入する。熊本県出身、身長170cm、広島文教大付高から山学大に進学、主にセンターバックでプレー。インカレではヘディングの強さを何度も発揮、6日の決勝では同点に追いつかれた直後に豪快なヘッドで勝ち越しゴールを決めた。寺村選手は「結果的には自分の得点も含めてチームを優勝に導けたことは感慨深い経験だと思います。空中戦は通用する部分があると思っていますが、もっと攻撃的な面など、守備の面で個人で取り切る技術をより磨いてプロで活躍したい」と話す。
髙橋千空選手
髙橋千空(はかはし ちひろ)選手は、AC長野パルセイロ・レディースに加入する。長野県出身、身長176cm、星槎国際高湘南から山学大に進学、手足の長さを生かしたセービングを得意とする長身GK。もう一人のGK本多陽菜選手とともに守護神として関東リーグ、皇后杯、インカレ準優勝・優勝・準優勝・優勝に貢献しゴールを守り続けた。髙橋選手は「出身の長野でプレーできることをうれしく思います。身長を生かしたプレーが自分の武器だと思っています。プロに入ってからは、まずは試合に出ること、試合に出られたらチームの勝利に貢献できるよう後ろから全力で守って行きたい」とそれぞれ抱負を述べた。
3人は大学に在籍したままチームの一員として試合に出場できるWEリーグ特別指定選手として既に昨夏から各クラブに合流しており、記者会見に出席したチーム関係者は「一日も早くチームの主力選手に育ち、活躍してもらいたい」と期待を示し、山学大の横森巧総監督は「大学日本一の中心になってくれた選手たち、次のステージで活躍する姿を皆様にお見せできればこんな嬉しいことはない」と述べ、村上裕子監督は「3人がWEリーグに挑戦する背中は下級生たちにとってもいい刺激になっている。これまでの経験値を生かして頑張ってもらいたい」と送り出した。
山学大女子サッカー部は、まだ創部12年目の歴史の浅いチームながら、創部から4年間主将を務め、ちふれASエルフェン埼玉をWEリーグに引き上げた又吉果奈さん(23年引退)を第1号に、昨年までに9人の選手をWEリーグに送り込み、なでしこリーグには17人の選手を送り込んでいる。昨年7月に韓国で開催された「東アジアE-1サッカー選手権2025」には3年前の卒業生FW浜田芽来(めぐ)選手(大宮アルディ-ジャWOMEN)と昨年の卒業生DF嶋田華(はな)選手(サンフレッチェ広島レジーナ)の2人が日本代表なでしこジャパンのメンバーに選出された。今回の3選手を加えると合計12人のプロ選手を輩出することになる。また、まだ3年生ながらFW伊藤琴音選手は特別指定選手として東京ヴェルディベレーザでもプレーしWEリーグで得点を決めている。山学大女子サッカー部は新興チームながら、この4年間は4年連続インカレ決勝に進出、優勝2回・準優勝2回の実績。毎年のようにWEリーグ・なでしこリーグに優秀選手を送り込む大学女子サッカー界屈指の強豪大学に急成長している。
文(井出昌孝)・カメラ (平川大雪) 2026.1.9

