山梨学院大学ニュースファイル

山梨学院大、女子V2。男子は準優勝。第45回全日本大学ホッケー王座決定戦・決勝

Vol.3609 | 2026年6月28日

女子、立命館大に1対0。2年連続8回目の日本一
男子は立命館大追い詰めるもSO戦で涙

第45回全日本大学ホッケー王座決定戦・東西交流戦最終日は6月28日、越前町営総合運動場 人工芝ホッケー場で決勝戦などが行われ、山梨学院大(男女とも関東第1代表)は男女ともに2年連続で立命館大(男女とも関西第1代表)と対戦した。第1シードで連覇を狙う山学大の女子は、第2シードの立命館大に1対0で競り勝ち2年連続8回目の大学日本一に輝いた。一方、第2シードの男子は第1シードの立命館大と対戦。1対1の同点のままSO(シュートアウト)戦にもつれ込む大接戦だったが、1対3とわずかに及ばず20年ぶりの優勝には届かなかった。

濱口蓮音のリバースヒットで先制点

【女子決勝 山学大1対0立命館大】
 第1Q(クオーター)は互いが手堅いディフェンス、サークルへの侵入を許さない一進一退のゲーム展開。2分、山学大♯6早助咲那がゴール右の角度のない位置から意表を突くシュートをダイレクトに放つが得点にはならず。5分、♯27手塚怜香が自陣から巧みなドリブルで相手サークル内に持ち込こむも得点ならず。しかし8分、カウンター攻撃から♯14高橋幸花の放ったシュートを相手ゴールキーパーがはじくと、こぼれ球を♯11濱口蓮音が絶妙なポジショニングからリバースヒット、先制に成功した。
山学大は前からプレスをかけて立命館大の攻撃を封じ、9分にはこの試合で最初のPC(ペナルティーコーナー)を獲得するが、追加点にはならなかった。大半の時間を敵陣で戦い、立命館大のカウンター攻撃にはサークルの手前で壁を作り侵入させない。

 立命館大は、第2Q5分にカウンター攻撃から♯10高橋由衣がシュートを放つも、山学大のゴールキーパー♯16秋山真莉愛が連続ブロック。徐々に立命館大の攻撃が増えるが、堅い守備で相手にいい形でのシュートを打たせない。

 第3Q、山学大は立命館大にボールを奪われても、フォワード陣が素早く自陣に戻り厚いディフェンス。立命館大を自由にさせない。すると3分、山学大は♯15土橋結衣の縦パスを受けた♯27手塚怜香が右からセンタリング、♯6早助咲那が果敢に飛び込んでシュート。しかし、惜しくも枠を外れた。
立命館大は8分、11分と2本のPCを獲得して仕掛けるが、山学大のディフェンス陣を崩せず突破口を開けない。

 第4Q1分、山学大はPCから追加点を狙うが枠を捉えきれず。3分には♯17金子七海が自陣で相手のパスをインターセプト、そのままドリブルでサークル内まで持ち込んでリバースヒットするもゴールを外れる。リファーラル権を行使するが判定は覆らなかった。残り7分、山学大はファールでイエローカードを出され5分間の退場者、数的に不利な状況となる。この不利な時間帯を積極的な攻撃でしのぐと残り2分、山学大にPCチャンス。しかし、シュートはわずかに枠の左に外れた。
試合はそのままタイムアップ。終始自分たちのペースで試合を組み立て、第1Qの1点を守り切った山学大が1対0で立命館大を破り、2年連続8回目の栄冠を手にした。

全員で走って粘って守り切りました

【矢壁乃音主将の話】
2連覇というプレッシャーの中で、去年とは違う立場での王座でしたが、全員が絶対勝つという強い気持ちで臨み、優勝できて良かったです。第1Qは自分たちの流れでしたが、第2、3、4Qは相手に攻められることも多かった。攻められる場面でも、全員で走って、粘って守り切ることができたので、先制の1点は大きかった。秋のインカレは2冠2連覇を目指し、来年につなげたい。

絶対に勝ちたい気持ち、決められて良かった

【先制点を挙げた濱口蓮音選手の話】
絶対に勝ちたい気持ちがあったので先制点を決められて良かった。相手のトラップミスを味方がカットしてくれて、そこからカウンターで詰めて、相手キーパーのリバウンドを押し込みました。いつもミスが多いのですが、何とか決め切れて良かった。秋も1つ1つ全力で戦い優勝したいです。

決勝戦で無得点の悔しさをインカレで

【МVP・早助咲那選手の話】
優勝できてうれしいし、2連覇できてほっとしています。個人的には決勝戦でも得点したかったけれど、できずに悔しい。この悔しさをインカレにぶつけたい。インカレも2連覇がかかるので、もっとレベルアップして臨みたいです。

決定的なチャンスを作らせなかったのが勝因

【ジョン・シアン監督の話】
ハードなゲームでした。1点取ってからもチャンスはあり追加点が欲しかったが、そんなに甘くなかった。立命館大もいいチーム、自由に動かせてもらえなかった。流れに乗れず焦った部分もありますが、よく戻って相手に決定的なチャンスを作らせなかったのが良かった。ホッケーは攻撃力よりも守備力が大事、そこは相手よりも勝っていた。インカレも優勝できるよう鍛え直します。

女子試合結果

第2Q先制許すも残り30秒から粘りの同点

【男子決勝 山学大1(1)対(3)1立命館大 ()=SO】
 立命館大との決勝戦は2年連続。昨年は0-3で苦杯をなめている。
第1Q(クオーター)1分、立命館大がPC(ペナルティーコーナー)を獲得も、山学大のゴールキーパー♯30折笠幸喜が横跳びセーブ。9分、山学大#9田中涼翔がクイックなシュートを放つも決まらず。10分には相手サークル内でスティック同士が絡み初めてのPCを獲得、13分にも2回続けてPCを獲得したが立命館大の厚い守備に阻まれて先制点を挙げられない。

 第2Q開始直後の30秒、山学大は相手のこぼれ球を拾ってカウンターから#35篠原陵佑がシュートを放つもゴールキーパーに阻止される。3分、山学大にグリーンカードの2分間の退場者が出ている中、立命館大に攻め込まれゴールキーパーと1対1になったが♯30折笠幸喜が好セーブ、得点を許さない。山学大の守りの時間が続く。
試合が動いたのは第2Q13分、立命館大がPS(ペナルティーストローク、サッカーのPK相当)を獲得、♯10佐々木翔吾がキーパーの逆を突いて先制した。しかし、山学大も譲らない。残り30秒、PC獲得後のロングコーナーから右に展開、折り返したリバウンドを♯35篠原陵佑がシュートを叩き込んだ。先制された直後に追い付き1対1の同点で前半を折り返した。

 第3Qは3分に立命館大がPC獲得、更に4分にもシュートを放つが山学大♯30折笠幸喜が連続好セーブ。12分、山学大がPCを獲得したが、今度は相手キーバーが好セーブし互いに一歩も引かない。

 第4Qも一進一退の攻防。鍛え上げたディフェンスでどちらも追加点を許さない。山学大は立命館大にボールを回され苦しい時間帯もあったが、サークルの外でしっかりと人数をかけて守り切った。膠着(こうちゃく)のままタイムアップとなり、勝負はSO(シュートアウト)戦に突入した。

 5人ずつのシューターで争うSO戦。山学大の1人目#5原慎太郎が枠外に外し、2人目#21伊藤凌楽はキーパーに阻まれた。一方、立命館大は2人とも成功しスコアは0-2。山学大3人目#4小野柊羽はPSになるも落ち着いて決めると、立命館大の3人目を山学大キーパー♯30折笠幸喜が右足で防ぎ、3人目を終わりスコアを1対2とした。続く山学大4人目♯35篠原陵佑のPSを再び4小野柊羽が狙うが枠外に外れる。最後は立命館大の#1山中楽生主将に決められ1対3で惜敗。立命館大が3年連続11回目の栄冠に輝いた。

勝ち切れるチームを作り上げたい

【折笠幸喜主将の話】
前回戦った日本リーグと同じ形でSO戦で負けてしまいましたが、インカレまでに60分で勝ち切れるチームをしっかり作り上げたい。気持ちはもうインカレに切り替えました。

今シーズン最高のパフォーマンス

【山堀貴彦監督の話】
いい試合でした。SO戦で惜しくも敗れはしましたが、メンタリティーも高く、今シーズン一番のパフォーマンスでした。SO戦は昨日と同じメンバーで、ゴールキーパーも含めてよくやってくれました。誇りに思います。失点にもネガティブにならず、自分たちも点を取る自信がありました。逆転を狙える機会はこちらの方が多かった。PCで勝負を決めたかったですね。インカレまで4ヵ月、日本一になれるように大きく成長していきます。

男子試合結果

(文 古屋賢二)(カメラ 平川大雪) 2026.6.28