山梨学院大学ニュースファイル

カラベック、グレコ97kg級で栄冠。全日本学生レスリング

Vol.3624 | 2026年8月21日

5試合中4試合完勝の「1年生王者」誕生
同クラスの中沢遥貴、82kgの谷崎工之助も3位

レスリングの文部科学大臣杯全日本学生レスリング選手権大会は8月20日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開幕した。競技は20日から4日間の日程で行われ、前半の20,21日に行われたグレコローマンタイルで山梨学院大1年のアリスタン・カラベックが97kg級で優勝した。カラベックは決勝までの5試合で相手に許したポイントは2回戦の2ポイントのみ。他の4試合は相手に1ポイントも許さない「完封勝ち」。圧倒的な強さで1年生ながら栄冠をつかんだ。このほか同じ97kg級で中沢遥貴が3位、82kg級の谷崎工之助も3位に入った。また女子レスリングでは53kg級の澤田美侑が準決勝で敗れたものの3位入賞、50kg級の小幡未羽は準々決勝で敗れ5位だった。

カラベック、立て続け3回のガッツレンチ

圧倒的な強さだった。97kg級の決勝戦は、他のマットとの時間調整のため開始が遅れ、4分ほど待たされた。カラベックは開始の遅れを告げられると大きなタオルを肩からすっぽりと被り、上半身を冷やさないようにしながら落ち着いて待ち時間を過ごした。
試合開始。相手は東洋大4年の植木優斗主将。2人ともがっぷり組み合って動きをけん制、我慢比べが続く。開始1分30秒、相手の体が場外に出てカラベックに1点が入る。1分48秒、相手にバーテレポジション(一方の選手がマット中央で四つん這い)が出てスコアは2対0となる。この機にカラベックは背後から相手の腰に手を回し、上体を浮かせようとする。必死にこらえる植木。しかし、カラベックのガッツレンチ(ローリング)が決まり2点追加。さらに2回のガッツレンチを続けざまに成功させスコアを8対0とする。その時、開始から2分19秒。試合終了のホイッスルが鳴り響く。グレコローマンスタイル97kg級、1年生王者の誕生だ。決勝戦で1ポイントも奪われない完勝だった。勝利の瞬間、派手なガッツポーズもせず、右手で握手すると左手を相手の腕にそえ、軽いハグで互いの健闘を称えた。

小幡監督、コーチ、チームメイトに感謝しています

カラベックは「グレコローマンスタイルの大会に出場したのは今回で2回目です。97kg級で優勝できてとてもうれしい。小幡監督やコーチに感謝しています。チームメイトや友人がいつも私を支えてくれるので優勝できました。みんなのおかげです」と喜びを語った。

試合結果

◇グレコローマンスタイル

【男子】 ○勝利、●敗退
▽60kg級
1回戦 坪田諭依● 0-8 ○坂下太一(育英大)

▽63kg級
2回戦 平井友真○ 12ー1 ●石原弘幸(専大)
3回戦 平井友真● 0ー3 ○菊池寛人(日大)

▽72kg級
1回戦 星 遥人 ○ 5ー2 ●尾関大和(育英大)
2回戦 星 遥人 ● 0ー8 ○門坂星那(九州共立大)

▽82kg級
2回戦 後藤正太郎● 0-10 ○千田徠貴(日体大)
谷崎工之助○ 6-4 ●丹下愛大(中大)
準々決勝 谷崎工之助○ 7-4 ●鬼塚一心(日体大)
準決勝 谷崎工之助● 4-8 ○秋保大地(早大)
(谷崎3位)

▽97kg級
1回戦 カラベック○ 9ー0 ●岡本昊也(九州共立大)
中沢 遥貴○ 不戦勝 ●井上大咲(天理大)
2回戦 カラベック○ 6ー2 ●磯谷輝(近大)
中沢 遥貴○ 8ー0 ●梅木偉久真(九州共立大)
準々決勝 カラベック○ 8ー0 ●松本倖希(育英大)
中沢 遥貴○ 5ー0 ●遠藤大翔(拓殖大)
準決勝 カラベック○ 9ー0 ●金澤空大(早大)
中沢 遥貴● 0―9 ○植木優斗(東洋大)
決 勝 カラベック○ 8ー0 ●植木優斗(東洋大)
(カラベック優勝、中沢3位。Victory by Technical Superiority)

【女子レスリング】
▽50kg級
1回戦 小幡未羽○ 4-2 ●横瀬亜美(国士大)
準々決勝 小幡未羽● 0-11 ○小川凛佳(育英大)
(小幡5位)

▽53kg級
準々決勝 澤田美侑○ 4-0 ●坂根海琉子(日大)
準決勝 澤田美侑● 0ー11 ○弓矢紗希(日体大)
(澤田3位 VFA:VCTORY BY FALL=フォール勝ち)

▽55kg級
1回戦 丸未永海● 1ー4 ○池畑葉菜(育英大)

▽57kg級
1回戦 鈴木彩加● 0ー6 ○渡邊ひさき(日体大)

(文 古屋賢二)(カメラ 平川大雪) 2026.8.20