山梨学院大、東京国際大FCに快勝。サッカー天皇杯2回戦進出。
C2C Blue躍動、前半39分にMF片岡が先制点
追加点ならずも「攻撃的スタイル」でゲーム支配

サッカーの天皇杯第106回全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会、Jリーグ主催)は8月19日に開幕、各地で1回戦24試合が行われた。山梨代表で初出場の山梨学院大は甲府・JITスタジアムで埼玉代表の東京国際大FCと対戦、1対0で快勝し2回戦に進出した。
試合は前半39分、山学大MF(ミッドフィルダー)片岡空良が左からのクロスに合わせて先制。その後もゲームの主導権を握り、相手にチャンスらしいチャンスを与えず快勝した。山梨県代表の1回戦突破は3年ぶり。山学大は26日に埼玉・浦和駒場スタジアムで行われる2回戦でJ1の浦和レッズと対戦する。
山学大シュート11本、東国大FCは3本のみ
C2C Blue のユニフォームが躍動した。1対0のスコアが示す以上に山学大の快勝だった。山学大は今季、関東大学リーグ3部で戦い10勝1分けと圧倒的な結果を残した。6月の関東大学トーナメントでも3回戦で格上の1部・東洋大を2対0で破るなど本来の強さを見せた。その「攻撃的スタイル」をこの日も発揮。シュート数は山学大の11本に対し、東国大FCはわずか3本だった。山学大がいかに相手を封じ込めたかを表す数字だ。
東国大FCは東京国際大体育会サッカー部にある13チームの1つで関東社会人リーグ2部に所属している。山学大が所属する関東大学リーグの2部に同門の「東国大」が所属しており、山学大は前述の関東大学トーナメントの9位決定戦の初戦で1対2と敗れている。今回の試合はその「リベンジマッチ」でもあった。
序盤、CK防ぐと本来の「攻撃的スタイル」発揮
【前半】立ち上がりは一進一退の攻防。8分、9分と東国大FCに続けてCK(コーナーキック)を与えたが、落ち着いて守りシュートは打たせない。
13分、FW(フォワード)オノボフランシス日華が敵陣左の深い位置からロングスロー。ゴール前の混戦でDF(ディフェンダー)橋本勇輝が右足でシュート。弾かれたこぼれ球を今度はMF中村瑠志がシュート。これはGK(ゴールキーパー)の足に当たり惜しくも外れる。しかし、この時間帯から山学大本来の攻撃的なスタイルが顕著になる。
オノボ → 池田 → 片岡で先制の一発
すると39分、山学大はFWオノボが起点となり、敵陣中央付近から左へ展開、MF池田悠夢にロングパス。池田は左サイドをドリブルで突破、マークする相手DFをかわしてクロス。池田の動きを見てゴール正面に駆け上がっていたMF片岡が落ち着いて左足を合わせる。ボールはGKの横をすり抜けネット右側に刺さった。片岡は「池田主将が突破すると思った。クロスにタイミングよく走り込んで合わせられた。決められて本当にうれしい」と振り返った。前半終了が近づく時間帯に先制点を奪いスコアは1対0。山学大ペースのまま前半を折り返した。
数々のチャンスを演出も追加点ならず
【後半】49分、MF工藤悠眞が右ライン際をドリブルで上がり相手DF2人をかわして左のMF池田にパス。池田はマークをかわしながら右足で強烈なシュート、ボールはDFに当たり惜しくも枠を外れた。
52分、パスを受けたMF工藤が再び右ライン際をドリブルで上がり、直接左足を振り抜くもGKの守備範囲で捕球される。
58分、自陣右サイドで東国大FCのスローイン。#14にゴール前まで持ち込まれシュートを打たれるがGK廣瀨大翔が好セーブ、失点を許さない。
67分、敵陣ゴール前の混戦でFWオノボがフェイントからシュート。しかし枠を捉えられず。
70分、東国大FC#25が反則で退場。山学大はゴール正面でFK(フリーキック)獲得。MF外山朔也が直接ゴールを狙うが、ボールはバーを超える。数的優位に立った山学大は攻撃的スタイルをさらに強める。
73分、MF工藤が右ライン際をドリブルで上がり自ら左足シュート。ボールは相手DFに当たりバーを超えていく。
85分、1点を追う東国大FCが猛攻を仕掛けるも、山学大はGK廣瀨をはじめDF陣が安定した守備。1点差を守り逃げ切る。
追加点こそ奪えなかった山学大だが、終始自分たちの「攻撃的スタイル」を貫いての快勝だった。
積み重ねてきたものをJ1戦でぶつけたい
【先制で決勝点を挙げたMF片岡空良選手の話】
自分たちは中盤を大切にして、左の池田主将と右の五十嵐は「1対1になったら必ず突破してくれる」という信頼があります。池田主将からタイミングよくボールが来たので上手く当てられました。追加点が奪えず、もっとボールを保持しないといけない。2回戦の浦和レッズは素晴らしい相手。自分が今まで積み重ねてきたものをぶつけて試したい。山梨県代表として県民の思い、今日戦った東国大FCの思いも背負って、しっかり戦いたいです。
ベストに程遠い状態でもある程度狙い通りに
【岩渕弘幹監督の話】
チームのコンディションが良くなかったのですが「山梨県代表としてしっかり勝とう」という心構えでした。グラウンドが天然芝で滑りやすく前半はリスクを負わないように、後半はパスをつなぎ我々本来の攻め方をしようと試みました。ある程度は狙い通りで、左の池田が突破したのは良かったが、追加点を奪えなかったのは反省点。公式戦でJ1のチームと、しかも浦和レッズと対戦できることは学生たちにとって非常にいい経験になります。学生として、チャレンジャーとしてしっかり戦います。
試合結果

◇山梨学院大登録メンバー 〇数字は学年 ◎は主将
【先発】GK 12 廣瀨大翔④、DF 6 オルム・ジェシー③、DF 3 橋本勇輝③、DF 16 山田佳②、MF 11 五十嵐真翔③(46分→MF 27 工藤悠眞①)、MF 22 荒木慎悟③、MF 17 外山朔也③、◎MF 13 池田悠夢➃、MF 14 片岡空良③、MF 25 中村瑠志③(62分→FW 26 坂本錠②)、FW 9 オノボフランシス日華①(73分→MF 10 金津力輝④)、
【控え】GK 21 後藤洸太②、DF 5 歳藤稜久④、MF 23 執行隼真➁、MF 7 錦織隼斗④、MF 30 花井悠月➁、MF 8 関口翔吾➁
(文 古屋賢二)(カメラ 平川大雪) 2026.8.19

