山梨学院大学ニュースファイル

山梨学院高、4強入りならず。秋季関東高校野球準々決勝

Vol.3638 | 2026年10月19日

渡部力投12奪三振も延長十回サヨナラ負け
神奈川1位・慶応に惜敗。センバツは微妙に

第79回秋季関東高校野球大会は10月19日、群馬・上毛新聞敷島球場で準々決勝が行われ、山梨1位代表の山梨学院高は慶応高 (神奈川1位)と対戦した。1回戦で山村学園高(埼玉2位)を2対1で破った山学高だったが、この日は打線がつながらず延長十回タイブレークの末、1対2でサヨナラ負けを喫した。試合は一回裏、慶応に先制されたが、山学高は直後の二回表に同点に追い付いた。その後は両チームともスコアに0を並べて延長戦(タイブレーク)に突入。山学高が十回表に1死満塁のチャンスを生かせなかったのに対し、慶応はその裏、右前適時打で試合を決めた。

山学高は秋季関東大会で4強入りできなかった事で、5年連続で続いている来春のセンバツ甲子園出場が微妙になった。センバツ出場枠は関東と東京で合計6。関東大会の4強と東京都大会1位はほぼ確実。残りの1枠は関東8強と東京2位の中から試合内容などが考慮されて選ばれる。

先制された直後に同点も好投の渡部を援護できず

準々決勝の先発投手は左腕エース・渡部瑛太が登板した。渡部は17日の1回戦で9回152球を一人で投げ抜いた。
中1日の準々決勝。渡部は立ち上がりから制球に苦しみ、死球や暴投などで初回に1点先制を許した。1回戦の疲労の影響を思わせたが、二回以降は見事に立ち直った。左腕から繰り出す140kmに迫るストレートに加え、スライダーやカーブを織り交ぜて神奈川1位代表の慶応打線を翻弄(ほんろう)、安定した投球を見せた。圧巻は七回。慶応の9番を見逃し、1番と2番を空振りで3者連続三振に仕留めた。延長十回にサヨナラ打を浴びるまでは4安打、12奪三振、1失点と強打の慶応を封じ込めた。
一方、打線は一回に慶応に先制された直後の二回表、先頭打者が倒れた後、5番金子舜が内野安打で出塁。2死から金子の2盗と次打者の四球で2死一、二塁と好機を迎えた。このチャンスに8番鈴木琉雅が三遊間を破るヒット。レフトがボール処理にもたつく間に二塁走者の金子が一気にホームイン、1対1の同点に追い付いた。
三回も2番光永惺音の中前安打と犠打などで2死三塁とチャンスを作ったが、後がつながらず逆転できなかった。その後は五回にも光永が左前安打を放った以外は打線が沈黙。特に六回から九回までは、慶応のファインプレーもあり三者凡退に抑え込まれた。

山学高、タイブレークで併殺。遠い1点

延長十回表。無死一、二塁から始まるタイブレーク。山学高は犠打でランナーを進め1死二、三塁とした。ここで慶応は申告四球で満塁策をとる。1死満塁の機に山学高は次打者に代打を送った。しかし、三ゴロに打ち取られダブルプレー。遠い1点となった。
その裏、慶応の攻撃。山学高の渡部はこの回先頭の1番打者から空振りの三振を奪う。三振は12個目。1死一、二塁。しかし、2番に2球目をライト線へ運ばれ、二塁走者がホームイン。慶応がサヨナラ勝ち。渡部は「悔しいというほかありません。結果的に最後は自分が打たれたので自分の責任」と悔しさをにじませた。

センバツに関係なくこの冬、みんなで頑張る

山学高は渡部が二回以降、素晴らしい投球を見せていただけに、惜しい試合を落とした。打線がつながらず、出塁したのは同点に追い付いた二回と三、五の3回のみ。相手投手・湯本がしり上がりに調子を上げ、山学高は勝負どころの六回から九回まで三者凡退し一人も出塁できなかった。
吉田洸二監督は「(中1日でも)渡部でいって良かった。うん、良く投げた」とエースで主将の渡部の成長に手応えを感じた様子。また、6年連続出場がかかったセンバツについて「出られなくても、出られても(それに関係なく)この冬はしっかりみんなで頑張ると決めています。熱い冬にしたい」と笑顔で話し、最終目標である夏の選手権(甲子園)出場を見据えていた。
準々決勝で敗れはしたものの、レベルの高い神奈川の1位代表と延長タイブレークまでもつれ互角に戦った山学高。5年連続でセンバツ出場した歴代のチームと比べてもそん色はない。

試合結果

◇山学高先発打順・(守備位置)・→交代・◎主将
1.(遊)住友輝人(2年)
2.(捕)光永惺音(2年)
3.(三)倉田雄星(1年)
4.(指)久保奏太(1年)→(走)内田虎翔(2年)→(走)平賀斗馬(2年)
5.(左)金子 舜(2年)
6.(一)村橋照平(1年)
7.(二)金野 天(2年)
8.(右)鈴木琉雅(1年)→(打)藤田壮弥(1年)
◎ (投)渡部瑛太(2年)
9.(中)三宮 廉(2年)

[投手]渡部瑛太 ─[捕手]光永惺音
投球9回1/3 打者38 投球数143 被安打5 奪三振12 四死球5 自責1  
 
[打撃]安打5 四死球2 三振4

(文 古屋賢二)(カメラ 山梨学院高校) 2026.10.19