第2回山梨学院大学孔子学院「漢詩朗読大会」を開催
中国語の響きと漢詩の魅力を体感
世代を超えて漢詩の魅力を共有

2026年10月3日(土)、山梨学院大学孔子学院「第2回漢詩朗読大会」が開催された。
この大会は、山梨県在住者を対象に、中国語による漢詩朗読を通して、中国語の美しい響きや漢詩の魅力に触れ、中国語学習への関心を深めるとともに、中国文化への理解を深めることを目的として開催。第2回目となる今年は「小学生の部」「中高生の部」「大学生・社会人の部」の3部門に門戸を広げ応募者を募集した。全応募者の中から厳正なる音源審査を経て、小学生の部12名、中高生の部18名、大学生・社会人の部13名の計43名が出場。当日は、出場者の保護者や家族、友人なども多数来場し、会場は多くの来場者でにぎわった。
大会に先立ち、山梨学院大学の青山貴子学長が開会の挨拶に立ち、小学生から社会人まで世代を超えて中国語や中国文化に親しむ人々が一堂に会することへの喜びを述べた。また、王維の「山居秋暝」を紹介し、詩に描かれた秋の風景を山梨の自然に重ねながら、自らも同作品を中国語で朗読し、会場から大きな拍手が送られた。さらに、順位や結果だけでなく、自分で選んだ漢詩を自分の声で表現することを大切にしてほしいと、出場者を励ましの言葉を送った。
続いて、孔子学院の趙蔚青中国側学院長から審査方法と採点基準について、審査では中国語の発音・声調をはじめ、流暢さ、表現力、詩への理解やリズム感、全体の印象などを総合的に評価することになるとの説明が行われた。
続いて、「小学生の部」「中高生の部」「大学生/社会人の部」の順で出場者による漢詩の朗読が開始された。
今回の課題となった漢詩は、日本人にもなじみの深い、孟浩然「春暁」、李白の「静夜思」、王之渙「登鸛雀楼」、王維「相思」、杜甫「絶句」の5首。
出場者は、それぞれ日頃の練習の成果を発揮し、中国語の声調やリズムを大切にしながら、詩に描かれた情景や思いを自分らしい声で表現した。同じ作品でも、声の調子や間の取り方によって異なる味わいが生まれ、会場からは一人ひとりの朗読に温かい拍手が送られた。
朗読終了後の休憩時間中、場内では資料動画「中国の町と暮らし」が上映され、来場者は中国の暮らしや文化に触れる機会を得た。その間、審査員による集計・審査が行われた。
その後、審査結果が発表され、「小学生の部」の最優秀賞には山梨学院小学校5年生の黄浩軒さん、「中高生の部」の最優秀賞には山梨学院高校1年生の張瞳さん、「大学生・社会人の部」の最優秀賞には山梨学院大学4年生の亘萌子さんがそれぞれ受賞した。その他、優秀賞、孔子学院特別賞、敢闘賞、奨励賞が孔子学院の熊達雲日本側学院長より授与され、受賞者には賞状と副賞が贈られた。会場からは、受賞者と出場者の健闘をたたえる大きな拍手が送られた。
最後に、山梨学院大学グローバルラーニングセンター張立波准教授が今回の漢詩朗読大会の講評に立ち、出場者の練習の成果を称えるとともに、漢詩を朗読する際には、声調やリズム、意味のまとまりに沿った「間」、そして詩に描かれた情景や心の動きを意識することが大切であると述べた。
また、小学生から社会人まで、それぞれの年齢や経験を生かし、自分なりの感じ方を声で表現したことも今回の大会の大きな魅力であったと振り返り、出場者全員に拍手を送った。
今回の漢詩朗読大会は、出場者43名に加え、多くの保護者や家族、友人が見守る中、世代を超えて中国語の響きと漢詩の魅力を共有する機会となった。
山梨学院大学孔子学院では、今後も中国語学習や中国文化への理解を深めるさまざまな活動を行っていく。
(文 張立波)(カメラ 藤原 稔) 2026.10.3

